基本的な対策を学ぶ

運動の基本

私たちの体は、日常生活の中でも常にエネルギーを消費しています。
つまり、体を激しく動かすスポーツをしていなくても、私たちはすでに運動をしているのです。
まずは、正しい知識を身につけ、運動への意識を持つところからはじめましょう。

日常の動き一つひとつを正しい動きに変えることから、「運動」です。

私たちの体は、特にスポーツなどの激しい動きをしていない状態でも、体温を保ったり、呼吸をしたり、心臓を動かしたりすることで常にエネルギーを使っています。このエネルギーを基礎代謝といい、年齢を重ねれば重ねるほど落ちていく傾向にあります。しかし、正しい姿勢で正しい動きをすることで、この基礎代謝は上げることができるのです。
また、運動をすると基礎代謝が上がるだけでなく、死亡リスクが低下するという統計データもあります。座っているときの姿勢を整える、背筋を伸ばして歩くなど身近な「運動」からはじめてみましょう。

逆に運動を意識しない生活を続けていると、体はどう変化するのか?

では、「運動」を意識しなかった場合に私たちの体はどうなるのでしょう。基礎代謝が追いつかずに消費しきれなかったエネルギーは、脂肪となって体内に蓄積されます。一般に代謝は年齢を重ねるほど落ちていきますから、その分脂肪も蓄積しやすくなってしまいます。それが動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす温床となってしまうのです。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準」

厚生労働省は健康づくり運動である「健康日本21<第二次>」を示し、平成35年(2023年)までの身体活動・運動分野の目標を定めました。これらの目標を達成するためのツールとして厚生労働省健康局より発表されたのが「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」です。 この中でも、日常生活で気軽に取り組める運動として今より10分多くからだを動かす活動指針を提案しています。
・通勤時の早歩き、自転車通勤
・こまめに動く、階段を使う
・歩幅を広くする など
厚生労働省サイト 健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)(PDF:KB)

以上も、ぜひ参考にしてください。

運動の疑問Q&A

運動をつづけるのが難しいのですが。。

運動しよう!と頑張りすぎてしまい、義務感がストレスとなり、なかなか続かない方も多いと思います。簡単な運動を少しずつ楽しんでやってみてはいかがでしょうか。運動の効果を少しでも実感できると、やりがいを感じて継続につながります。効率よく効果を上げるために、「運動」「食事」「睡眠」のバランスを意識しましょう。

いつ運動すれば効果が高い?

血中脂肪が皮下脂肪へ移動していないと、運動しても燃焼されにくいため、食後すぐの運動はおすすめできません。血中脂肪が完全に消化される食後2時間程度から運動すると、効果的な脂肪燃焼につながります。

睡眠不足は運動効果に影響する?

睡眠不足の体は、防衛本能で代謝を下げようとします。そのような状態のときに運動によってエネルギーを消費しようとしても、あまり効果が得られません。まずは十分な睡眠をとって、万全な体調での運動を心がけましょう。