秋の夜長は潤いの「はちみつ」で眠りをサポート
「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言いますが、やっと秋の訪れを感じられるようになってきましたね。夜には鈴虫などの鳴き声が聞こえるようになり、気持ち的にもリラックスした夜を迎えられるようになってきたのではないでしょうか。
寝苦しさからも解放されて、ゆっくり睡眠へと誘うために、今回は「はちみつ」に注目してみましょう。
はちみつで睡眠の質を高める
睡眠低下の原因のひとつに低血糖があります。寝るという行為は大変エネルギーを使うので、就寝中に体の修正を行うのに欠かせない成長ホルモンを分泌させ、体のメンテナンスが行われています。ブドウ糖と果糖が主成分のはちみつは、GI値が低いので血糖値を徐々に上げて長時間安定させる効果があるといわれています。
この時、脂肪燃焼度も高くなることから、近年では「夜はちみつダイエット」というような、寝る前にはちみつを摂取することでダイエット効果があるといわれているようです。
さらに、良い睡眠を促すためには、生活のサイクルや食事のとり方も気にしておきたいところではないでしょうか。
良い睡眠に誘うためには、胃腸が活発に動いているようなエネルギー過多にならないよう、夕食は就寝の3時間前にはすませておきたいところです。「食欲の秋」とは言いますが、脂っこいものや糖質過多の食事は胃に負担がかかってしまいますので、無茶のないようこれらもほどほどに抑えたいですね。
はちみつで秋の夜長を楽しむ
はちみつはアンチエイジングにも欠かせない食材のひとつです。抗酸化作用のあるポリフェノールは、酸化を抑えてくれる働きがあります。また、アミノ酸によって、保湿性があるので肌の水分保持、潤いを与えてくれます。
良い睡眠を促すためには、はちみつを早い時間に摂取してしまうと、エネルギーを消費してしますので、就寝の1時間ほど前に摂取するのが良いタイミングとされています。
はちみつはティースプーン1杯程度の量を摂取するのが適量とされています。スーパーで売っているはちみつで十分楽しめるのですが、せっかくならばはちみつを楽しもうと、今回のコラムのテーマを決める時に珍しいはちみつを買ってみました。
マレーシアで採取されたはちみつを中心に展開している「蜜林堂」のはちみつは、蜂が針を持っていない“ハリナシバチ”によって蜜が採取されています。蜂の体から出た蜜蝋と木の樹脂を混ぜ合わせたものをつぼ型の巣に溜めていきます。
ポットハニー / アカシアH.I(1200円40g):右
とても色が黒いですよね。プロポリスたっぷりのはちみつです。花の蜜ではなく、甘露と呼ばれる葉の付け根から出る甘い蜜を蜂が集めたものです。プルーンのような酸味に近い味わいがあって、とても個性的なはちみつです。
ポットハニー/百花蜜Gt(700円スティックタイプ6本入り):左
ミネラルが豊富で、特にナトリウムは他のポットハニーが(3~7㎎)程度なのに対し、50㎎もあります。こちらはブルーベリーのような酸味があり、あとから甘さが広がっていきます。
スーパーで購入したはちみつと併用して、気分を変えたい時に使っています。
そのままはちみつを食べても良いのですが、せっかくならば秋の夜長を楽しみたいですよね。
やさしいデカフェ紅茶アップル(378円10ティーパック入り)
カフェイン0.00gと、カフェインが苦手な人や夜にカフェインを取りたくない人にもおすすめの紅茶です。ふんわりとアップルの香りが広がっていきます。
アップルとはちみつは相性ぴったりなので、はちみつを加えて飲みながら、読書などで秋を楽しむのもよいですね。このところ夜風が心地よくなってきたので、夜時間が楽しくなっています。みなさんも楽しんでみてくださいね。
伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)
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