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夏の間、冷房に当たり、素足や半袖の状態で過ごした体は、予想以上にダメージが起きています。体のダメージが回復しないまま秋をむかえてしまい、朝晩と日中の気温差になかなかなじめずにいると、体調不良の原因にもなってしまいます。アンチエイジングのためにも、まずは腸内環境を整えて、体を秋モードにならしていきましょう。

 

話題の腸内をきれいにしてくれる「乳酸菌」

今年の上半期の話題といったら、「ヤクルト1000」だったのではないでしょうか。「疲労回復」、「便秘解消」、「睡眠の質向上」といったSNSの投稿から、生産が間に合わず、スーパーやコンビニでは売り切れ続出、ヤクルトの定期購入も困難になっていましたよね。

ここで注目されたのが、「乳酸菌」です。ヤクルトの創業者である医学博士の代田稔氏によって発見された「シロタ株」や一般的によくある「ビフィズス菌」も乳酸菌の一種です。ヤクルトに限らず、乳酸菌が注目されたことで、スーパーの棚には乳酸菌飲料の種類が一気に増えました。

これらの商品は、菌をいきたまま腸へと運ばれることで、腸内の悪玉菌を減らして腸内環境を整えてくれます。腸内をきれいにすることで、肌トラブルの解消の手助けをしてくれるといわれているので、気軽に試せるアンチエイジングとしても便利ではないでしょうか。

私もその話題に便乗して、乳酸菌飲料を飲むようになり、色々なメーカーのものを楽しむようになりました。フルーツ味のフレーバーもあったりするので、お好みの味を探してみてくださいね。

 

料理に取り入れたい“きのこ”の「菌」

食欲の秋に一番手軽に楽しめる「菌」といえば、きのこ類でしょう。きのこは「菌糸」という微生物の真菌類が集合した菌の塊です。食物繊維も豊富で、腸内の善玉菌のエサになってくれるので、腸内環境をきれいに整えてくれます。

シメジやマッシュルームなどをスープに入れても良いし、きのこたっぷりの味噌汁にしてもきのこの出汁が効いておいしいですね。シイタケやエノキダケをすき焼きの具材にしても、溶け出した栄養素も全部いただくことができるので、おすすめの料理です。

味噌汁に使われる味噌は発酵食品です。様々な微生物が寄与しますが、その中には乳酸菌も含まれています。大豆を原料としていて、植物性のたんぱく質やオリゴ糖が含まれているため、腸内環境にも優しく、お腹の調子を整えてくれます。

更年期の症状が気になる人には、味噌に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンを整えることでも大切な食品なので相性抜群です。スープに豆乳を使うのも良いですね。体を温めてくれる料理は、これからの季節、積極的に取り入れたいものです。

食欲の秋に色々な「菌」を探して、菌活しましょう!

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)

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