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春は美しい花々が一気に咲き乱れる季節です。寒さ残る空気に耐えながら可憐に咲く梅や日本の象徴でもある美しい桜。そして、緑と黄色のコントラストが鮮やかな菜の花。視覚から愛でる花と同じように、食を楽しむのなら味覚からも春を感じていたいですね。

特に菜の花は、観賞用としても、食用としても、2通りの楽しみ方があります。スーパーでも早春から旬をむかえた菜の花が並び、すでに食している人もいるのでは? 菜の花は、活発に活動するためのサポート野菜としても優れモノです。春は体内環境が変わりやすい季節なので、菜の花でしっかり体作りをしていきましょう。

***元気な血液を作るための葉酸***

まずは、なぜ菜の花がおすすめかというと、ポイントは葉酸!元気で健康的な血液を作るのに鉄分が欠かせないことは、一般的にも知られていますね。しかし、鉄分と同じように摂取していただきたいのが、別名“造血のビタミン”と呼ばれる葉酸です。水溶性ビタミンB群のひとつである葉酸は、血液の中に存在する赤血球の生成や細胞の再生に必須の栄養素なのです。

 

私たちの体の中で循環している血液には、全身の細胞に酸素や栄養素、ホルモンなどを送り続ける大切な役割があります。葉酸が不足すると、悪性貧血を起こす可能性があり、鉄分不測の鉄欠乏症貧血よりも重症化してしまうのです。特に女性は貧血になりやすく、女性特有の生理もあるので、不安に思っている人も多いでしょう。血液が元気であれば、貧血解消はもちろん、健康的に基礎代謝もアップし、体温の温存にもつながります。

 

***旬の今だからこそ発揮する菜の花パワー***

アブラナ科の菜の花に含まれる葉酸の含有量は100gあたり190μgで野菜の中ではトップクラス。緑黄色野菜に多く含まれていて、他にもほうれん草、枝豆、モロヘイヤなどが上位に入ります。残念ながら菜の花は通年出回る野菜ではありません。生産期間が短い旬の今だからこそ、とり入れるべき野菜といえるでしょう。

 

菜の花は開花する前のつぼみの状態で食します。黄色の花が見えてそうな開きかけのものよりは、しっかり閉じているものを選びましょう。調理方法としては熱に弱いので、炒め物として使うよりは、茹でる方がおすすめです。軽く茹でるだけで火が通るので、栄養素の流出も最低限ですみます。また、電子レンジで加熱しても良いですね。料理としては、お浸しや和え物にするのが良いでしょう。

因みに、私がこの時期によく作るのが、「菜の花の粒マスタード和え」です。一般的には粒マスタードではなく、和からしを使いますが、すべて同じアブラナ科の植物なので相性は抜群。食感も変わるので粒マスタードでも試してみてくださいね。

 

***春の行楽にぴったりな「菜の花弁当」***

菜の花の主な産地は千葉県で、県の花にも指定されているほどです。春になると菜の花が咲き乱れる観光名所がたくさんあり、特に房総半島は海と菜の花のコントラストが美しい景色を眺めることができます。また、行楽の楽しみといえば名物料理!千葉駅と木更津駅には「菜の花弁当」(万葉軒)という名物駅弁が販売されています。

中身は、卵そぼろと肉そぼろがごはんの上に敷き詰められていて、あさりの時雨煮が入っています。ネーミングから菜の花料理が入っているかと思いきや、残念ながら菜の花は入っていませんでした。黄色い卵そぼろを菜の花に見立てているとのことです。長年愛されている人気商品なので、菜の花を鑑賞しながら菜の花弁当を食べるのも楽しそう。

菜の花は楽しみ方がたくさんあります。健康的な体作りにぜひ役立ててくださいね。

 

伊能 すみ子(INOU SUMIKO)

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
ブログ『the next ASIAN FOOD star☆』更新中

 

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