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冬から春へと季節の変わり目は、何かと忙しいものです。年度変わりにもあたり、学生も社会人も時間に追われている人が多いのでは?生活のリズムの乱れや気温の変動による体調の変化など、気をつけたい季節でもありますね。

何かとストレスが生じる時期でもあるので、気分転換も必要でしょう。
今回は、春に向けてストレス解消や体調を整えるための素敵なレストランのご紹介です。女性に悩みの多い腸内環境を整えるための「美腸料理」はいかがですか?

***整腸に着目したチョコレート料理***
東京・千駄ヶ谷にある「オリエンタルレシピカフェ」は、スタイリッシュに薬膳を楽しめるカフェ&ダイニングです。この春限定で提供される新作料理は斬新ですよ!

女性の悩みに多い腸内環境の改善。その腸内環境の変化を促進したり、便通改善の効果も期待できる食材が、チョコレートに含まれているカカオです。料理にチョコレート?とビックリするかもしれませんが、チョコレートのビターな味わいが、料理に深みあるおいしさに仕上がるというのです。

「春の高カカオ美腸メニュー」と題した新作料理をみてみましょう。

【タバスコチョコソースのピザサラダ】
クリスピータイプの生地には、生ハム、サニーレタス、ミニトマト、パプリカにカッテージチーズとリコッタチーズと、ボリュームたっぷりの色鮮やかなピザです。ここに登場するのがタバスコ入りのチョコソース。ソースには、整腸作用の役割があるヨーグルトを合わせることでまろやかに仕上がっています。

近年、チョコレートのフレーバーとして、唐辛子を使用したチョコレートが人気になっているので、タバスコで辛味のある刺激を加えるのは良いアイデアかも!

【レッグチキンと春野菜の山椒チョコソース添え】
漢方入りのスープで鶏肉を煮込む料理「参鶏湯」のように煮込んだ骨付き鶏肉をメインに、新じゃがいも、そら豆、菜の花などの春野菜をチョコソースに絡めて食べる料理です。こちらのチョコソースには、整腸効果が高いといわれている山椒、シナモン、クローブ、オリーブオイルを混ぜ合わせています。香りの豊かさと深みのある味わいが魅力的です。

鶏肉や野菜をチョコレートで食べるという想像もつかない組み合わせですが、チョコレートのコクは味付けの際の隠し味に使われることもあるので、調味料としてのチョコレートの新たな使い方になるかもしれませんね。

【自家製チョコ桜餅】
チョコレートの甘さと桜の葉の塩気がマッチする春らしいデザートです。生クリーム入りのチョコ餡がまろやかで、香り豊かな仕上がりです。通常桜餅は小豆餡で食べますが、チョコレートでも合うのが嬉しい誤算といえます。

チョコレートは、普段から食べる機会もあると思いますが、カレーの隠し味をはじめ、フォンドボーのソースや牛肉と合わせてチョコレートを使うレシピもあります。どれもおやつとしてのチョコレートのイメージを覆す料理になること間違いなしですね。

***チョコレートに含まれる「カカオプロテイン」***
これらの美腸料理を楽しむには、チョコレートの成分に注目です。
「カカオプロテイン」は、チョコレートを作る際の原材料であるカカオの成分の一種です。このカカオプロテインは、消化されにくい性質のため、小腸では消化されずに大腸にとどきます。そのため、便の基材になって“かさ”を増し、腸内細菌のえさとなって、便通の改善にもつながると考えられています。

帝京大学とチョコレート菓子会社である明治による研究チームの発表によると、便秘がちな女性がチョコレートを摂取する実証実験を行ったところ、カカオ成分をほとんど含まないホワイトチョコレートの摂取群は、摂取前後に数値の変化がほとんどみられませんでした。それに対して、カカオ成分の高いチョコレートの摂取群は排便回数、便量が2倍以上に増加し、腸内細菌叢という色々な種類の菌の集まりに対しての変化もみられたということです。

私は気分転換したい時にチョコレートを食べることが多いですが、腸内を整えてくれることは、女性にとっても嬉しい調査結果になっていますね。みなさんも、ちょっと意識しながら食べてみてください。

【オリエンタルレシピカフェ】
場所は、東京・原宿駅(JR)からも近いので、これからの季節であれば、代々木公園で桜見物がてらランチに訪れても楽しそうです。
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-62-14 1F
03-6434-0950
平日・土曜日・祝前日 10:00〜23:00 
日曜日・祝日 10:00〜21:00
ホームページはこちら

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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