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秋って素敵ですよね。行楽の計画を立てるも良いし、おいしい食べ物探しをするのも楽しくなります。読書や芸術鑑賞も感性が磨かれるような感じがして、そんな何かを始めたくなる季節です。その反面、気をつけなくてはならないのが、自分自身のメンテナンス。感性を磨くのであれば、夏の暑さにダメージを受けた体もリフレッシュしなければ!

***髪のケアは“ケラチン”に栄養を!***
太陽の日差しを直接浴びるのが髪の毛です。体の一番高い位置にあるので、ダメージを受けやすいですよね。ドライヤーの熱やカラーリングで潤いをなくしてしまう女性もいるでしょう。逆に男性に多く見受けられるのが、皮脂が多いためにベタついているような髪質の方です。そんな気になるヘアケアとして、食からも健康的な髪質になるよう心がけていきましょう。

髪の主成分がタンパク質であることは、みなさんご存じだと思います。成分の80~85%を占め、数万以上ともいわれる種類の中でも、髪のタンパク質は“ケラチンタンパク質”といいます。栄養を与えることで髪のハリやコシを取り戻し、保湿や傷んだ髪を補修する役割があるのです。タンパク質を構成するのはアミノ酸です。体内では形成されないのが特徴で、食べ物から摂取しなければなりません。ケラチンを摂取するのに有効とされているのが、亜鉛や鉄分、ビタミン群などです。

では、髪質の状態別にどのような食材を組み合わせたら良いのでしょうか。

***乾燥気味のあなたへ***
パサパサした髪のダメージは、食生活習慣からも原因があるとされます。不規則な時間に食事をしたり、ダイエットなどで偏った食事をしたり、髪も体の一部ですから、体調の異変は髪も察知します。特に血液の循環が悪かったり、血液不足になったりすることで、髪にも栄養がいき届きませんね。また、肝機能などの低下によっても影響がでてきてしまいます。ケラチンと鉄分を豊富に含んだ食材で組み合わせてみましょう。抗酸化作用によってアンチエイジングにもなりますよ。


■牛乳×牡蠣
グラタン、クリームパスタ、シチューなど。

■レバー×ほうれん草
ソテー、ココット焼き、鍋物など。

■チーズ×ドライフルーツ
サラダ、和え物、ピザなど。

***皮脂の多いあなたへ****
ベタつきがちな頭皮や髪は、余計な水分や脂肪分が溜まりがちになってしまいます。これにより普段よりも抜け毛やフケが発生することが多くなります。かゆみを伴う場合もあるので注意が必要です。水分や脂肪分を取り除くことのできる作用の食材を選んでみましょう。代表例として、ケラチンと食物繊維を豊富に含んだ食材で組み合わせてみました。


■鶏肉×ゴボウ
柳川、天ぷら、鍋物など。

■豚肉×ダイコン
温サラダ、角煮、味噌汁など。

■大豆×きのこ
おから和え、豆腐の煮込み、味噌炒めなど。

これからの季節は温かい鍋料理で、色々な組み合わせを楽しむのも良いかもしれませんね。

***すみ子のちょこっとZOOM UP***
食事と共にヘアケアに欠かせないのが、髪のお手入れです。洗髪したり、ブローをしたり、女性らしさをキープするためにも大切ですよね。アンチエイジング食材としても人気のあるココナッツオイルは、中鎖脂肪酸が含まれていて、髪につけて浸透させることで、艶やかな髪質になります。乾燥やフケ防止、薄毛対策にも有効とされています。また、髪をとかす際に使用するヘアブラシには、猪毛が使われていることが多く、頭皮のマッサージ効果やサラサラヘアに仕上げてくれます。ちょっと意外な材質が使われているのも面白いですね。

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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