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春は卒業と新生活の季節です。読者の方の中にもお子さんが学校を卒業したり、新社会人になったり、と何かと環境が変わる時期だと思います。寒くて活発に動けなかった人も冬からの脱出に新たなスタートを切るチャンスでしょう。

しかし、春は開放的な気分になる反面、気持ちが不安定になる季節でもあります。冬からの気温差に体がついていかなかったり、ソワソワしたり、体がだるくなることもありますね。このような心身の変化の言葉で「木の芽どきに注意」という例えもあるほどです。新芽の頃に起こる影響に気をつけなければいけないと昔から意識をしていたのですね。

***自律神経のバランスを調えよう***
年齢を重ねるごとに気になってくるのが更年期への不安ではないでしょうか。以前、「朝の定番食材で女性ホルモンに活力を!」でご紹介したように、更年期の体の変化に影響を及ぼしているのが女性ホルモンです。年を重ねて今まで体に供給されていた女性ホルモンが急激に減少してくるのが40代後半~50代にかけて。閉経の時期に重なり、自律神経が制御できなくなることで、徐々に体のバランスを崩していきます。

更年期をむかえ、今までと同じ生活では補えなくなることが多く発生します。睡眠、運動、食事3つの生活習慣の継続や見直すこともエイジングケアの一歩となるでしょう。体を動かすことで、活動モードの交感神経の活性化になります。リラックス作用のあるアロマオイルやキャンドルを活用したり、音楽を聴くことによって快適な睡眠を促す。栄養バランスや食べる量など、規則正しい食事のとり方によって自律神経のリズムを調える。更には入浴やマッサージも精神的なリラックス効果になりますね。

***気になる更年期体型のお役立てアイテムはこれ!***
若いころに比べて、体のラインに丸みが出てきたと感じることはありませんか?更年期に突入すると基礎代謝の低下や栄養素の吸収不足、脂肪燃焼しにくい体質など、女性だけではなく男性も気にしている人が多いでしょう。

最近、話題のアイテムとして注目されているのが「チアシード」です。
チアシードは、サルビア・ヒスパニカという植物の種子で、アメリカ大陸の中央部が原産です。モデルさんなど著名人が習慣的に取り入れていることでも話題になりました。
タンパク質やアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど、基本栄養素はもちろん、最大の魅力はコレステロール値を下げる作用のある不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸が含まれていることです。栄養学的にも、健康に適した食べるべき必須脂肪酸としても位置付けられています。メタボリックシンドロームの予防にも適していて、脂肪燃焼や血流の改善にも優れているのです。以前にも羊肉や鶏肉、アボカドなど不飽和脂肪酸の含まれている食材をご紹介してきましたが、チアシードは見た目や食べ方もさらに驚きです。

チアシードはそのままでも食べられますが、ぜひ水分に漬けてみてください。ゆっくりと粘性の高いゼリー状の食物繊維に変化します。食べると満足感が得られて、食事の前に食べることでダイエット作用にも役立ちますし、便秘の改善にも優れています。
チアシードは、無味無臭なのでデザートはもちろん、料理のアクセントにも活用できます。スムージーやヨーグルトに混ぜて頂いたり、ドレッシングに合わせたり。ジャムと混ぜ合わせてパンと一緒に食べても食感が変わります。また、スープや肉や魚のソースとして味をアレンジしても色々と楽しめるでしょう。

チアシードは、ネット通販や成城石井、カルディなどの食材スーパーで購入することができます。生活のアイテムとして取り入れることで、更年期の改善やエイジング対策にも手軽に応用できるので、皆さんならではのアレンジを考えてみてくださいね。

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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