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アンチエイジング 美食スタイル

毎年のようにですが「今年の寒さは異常だね」などの声が聞こえます。実際に日本には寒波が到来していますね。寒風が肌を突き刺し、寒さを越して痛いように感じる時もあります。そんな時、冷え固まった体を温かいお風呂に入ってゆったりする瞬間がたまらなく幸せです。

体の冷えはアンチエイジングの大敵です。血行不良になることで、体の末端部分である手や足の冷え、腰やお腹の冷えにも症状がでてきます。さらには、頭痛や関節の痛みが伴うことも。このような症状にならない様に気をつけたいものです。

***自律神経を混乱させる冷え性***
冷え性は単に寒いから起こるだけではありません。私たちの体を巡っている自律神経が冷え性に関係しています。自律神経は、自らの意志や意識で動かすことのできない神経です。2種類あり、ひとつは“交感神経”。昼間の時間帯など、身体が活発に活動する時に優位に働く神経です。もうひとつは“副交感神経”。身体がゆったりとしている時に優位に働く神経です。この2つの神経のバランスが崩れてしまうと、自律神経が乱れて体調が崩れたり、ストレスを感じやすくなったりします。体温調整機能も必要以上に血管を収縮してしまい、血行を悪くしてしまうのです。女性は男性に比べて、筋肉量が少なく体温調整が効きづらい体質にあります。

***冷え性改善のニューウェイブ食材登場***
実は、冷え性に負けない体作りを助けてくれるのが羊肉です。以前は高級スーパーや専門店に行かないと手に入らなかった羊肉が、今では地域のスーパーでも牛肉や豚肉同様に陳列されているのです。主にオーストラリアやニュージーランドからの輸入が多く、生後1年未満の仔羊である「ラム」と生後2年以上から7年位までの成長した羊肉の「マトン」と成長期によって名称が変わります。

羊肉の魅力は、特に女性に必要な鉄分が多く含まれていること。貧血はもちろん冷え性にも役立つ栄養素です。鉄分は臓器に酸素を運ぶ働きをしていて、熱性を持つ性質から内臓を温めてくれます。冷えからくる腰痛にも役立ち、虚弱体質の方にもおすすめです。皮膚に潤いを与え、老化防止にもなるビタミンB2も豊富なのが嬉しいところ。
また、コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸も多く含まれています。肥満の原因のひとつとも言われている動物性脂肪が羊肉は他の肉に比べて低いのです。ラム肉の脂の融点が44℃と体内温度よりも高いことから、腸内に入った脂はなかなか溶けずに、腸で吸収されることなく体外に排泄されます。中性脂肪が気になる方、男性にもぜひ食べていただきたい食材なのです。

***今食べるべき羊肉のブーム遍歴***
羊肉は2003年頃から日本への輸入量が増えてきました。その時期に重なるようにジンギスカンブームが到来。実はこのブーム、BSEや鳥インフルエンザ騒動によって、牛、豚、鶏の肉類を嫌厭し、羊肉の需要が増えたのです。北海道の名物料理が全国区へと躍進しました。肉を焼く半ドーム型のジンギスカン鍋も話題になったものです。2006年には中国から羊肉火鍋の店が日本に初上陸。これをきっかけに今度は火鍋しゃぶしゃぶブームとなり、店舗を増やしました。この頃から羊肉はヘルシーさが認識されるようになりました。一時期は専門店も姿を消しましたが、フレンチレストランでは需要が高く、特に骨付きラム肉はコースのメイン料理として、今でも女性から高い支持を受け続けています。
今では、スーパーで購入できる部位も増え、ジンギスカン用の味付け肉の種類も多く揃うようになりました。高級感から他の肉類よりも付加価値があり、栄養面、ヘルシーさが受け入れられ、さらには2015年の干支でもありますから羊肉は益々身近なものとなりそうです。

「冷えは万病の元」といいますが、中国薬膳としても羊肉は体を温める「陽」をしっかり補う作用があります。良く羊肉は臭い、と言われがちですが、食べ慣れてみると全然臭みがなく、かえって淡白な味わいに魅了されてしまうでしょう。まだ、体験したことのない方、ぜひ、冷え対策として食べてみてくださいね。

伊能 すみ子(INOU SUMIKO)

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や
食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、
ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
ブログ『the next ASIAN FOOD star☆』更新中

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