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春満開ですね。気温も上昇してポカポカ陽気。桜を楽しむ方や花粉症に悩まされている方、季節の変わり目で洋服選びに困ってらっしゃる方。さらには、新年度で会社や学校、引っ越しなど、様々な環境の変化を感じてらっしゃる方も多いかと思います。

食べ物も季節の変わり目を迎えました。根菜系の野菜から葉物野菜やみずみずしいフルーツに変わり、スーパーの生鮮コーナーも彩り豊かになってきました。そんな中から血糖値を抑える老化防止や体内を酸化させない、アンチエイジングに役立つフルーツ・マンゴーをご紹介いたしましょう。

******南国フルーツの代表は、国産や外国産など多種に広がる******

甘くてみずみずしいマンゴーはお好きな方も多いですよね。近年では宮崎県産の「太陽のたまご」が絶大なる支持を得ています。贈答品としても人気が高く、品質の良い甘みがたまりません。また、タイやフィリピンからの輸入マンゴーもお手頃価格で購入できて、今では夏にかけて味わえる代表的フルーツとなっています。

マンゴーのことを改めて知っておきましょう。初夏にかけて楽しめるのが輸入マンゴーです。現在、いち早く味わえるのがフィリピン産で「ペリカンマンゴー」という名称でご存じも方もいるでしょう。続いてタイ産の「ゴールデンマンゴー」やメキシコ産の「アップルマンゴー」などが続きます。フィリピンやタイ産は小ぶりで黄色い色合いのマンゴーですが、南国ならではのネットリした甘みと香りがあり、こちらも人気のマンゴーです。また、メキシコ産は肉厚で国産マンゴーと品種は異なりますが、赤く熟すことから共に「アップルマンゴー」と呼ばれています。

5月ごろから出回るのが国産マンゴーです。沖縄県産が流通量もNO.1ですが、宮崎県産の勢いも負けてはいません。比較的歴史は浅いですが、なんといっても東国原元宮崎県知事のセールス力は宮崎県産独自ブランドの「太陽のたまご」の知名度を全国へと広げました。「糖度15度以上、重さ350g以上、色と形がきれい」という条件基準を満たした完熟マンゴーだけがブランド名を名乗ることができます。糖度が高いのに、さっぱりとした味わいは上品で多くの方を魅了しています。

******“抗糖化”や“抗酸化”美への第一歩******

今から15年ほど前に注目されたダイエットに“低インシュリンダイエット”というものがありました。当時、低インシュリンの代表格といえた日本蕎麦や玄米を主食にしたダイエットが流行したのです。
その仕組みが“抗糖化”というキーワードで新たに注目を浴びています。ダイエットということではなく、通常の食生活から血糖値を上げない食品を取り入れて、食べ方を見直すことです。糖質や炭水化物を避けるといったアンチエイジングといえます。血糖値を低く保ち、インシュリンの脂肪合成を阻止して、脂肪燃焼を促していく。その血糖上昇率である“GI値(グリセミック・インデックス値)”が低いほど、「血糖値が上がりにくい=脂肪を溜め込みにくくなる」ということです。
気になるマンゴーのGI値は“55”(ブドウ糖の基準値100に対して)です。甘みはあってもブドウ糖が含まれる数値は低いのです。これは食品の中でも低い数値で、これだけで食事を済まそうとすればダイエットになってしまいますが、食後のデザートとして楽しむ方法をおすすめします。

食べ応え満載のマンゴーですが、食べておいしく、尚且つアンチエイジング要素も豊富といえば、女性の美へのアンテナも高まりますね。フルーツはビタミンが豊富ということは皆さんご承知の通りですが、その中でもビタミンA、C、Eが豊富です。抗酸化ビタミンとしての役割が大きく、ビタミンEは善玉コレステロールを増加させてくれるので、不飽和脂肪酸の酸化を防いてくれる働きがあります。ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にして、細胞の新陳代謝を促進します。これからの時期は一気に紫外線も強まってきますからお肌のダメージが起こる前にビタミンをたっぷりとって備えたいものですね。

******すみ子のちょこっとZOOM UP******

私は良く旅をしますが、東南アジアで食べたマンゴーは本当においしかったです。とても食べやすくて甘さが口の中に広がって、南国の味を堪能したものです。

タイのデザートは、マンゴーともち米を合わせて食べる、という日本人には驚きの組み合わせでした。抗糖化の食べ方のひとつに高GI値と低GI値の食品を組み合わせて食べる方法がありますが、もち米は80ですので、この食べ方もありなのかもしれません。
甘いマンゴーと塩味のもち米が絶妙なコンビでした。
また、シンガポールや東アジアの台湾で食べたのはマンゴーかき氷です。ヒンヤリとした氷に甘いマンゴーたくさん!たまらないおいしさで、台湾発祥の雪のような口どけのかき氷がアジア諸国でも人気となっています。
最近では、台湾で生産されているマンゴーが、デザート専門店として東京に初上陸(4月オープン)しますので、増々マンゴー人気が高まることでしょう。

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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