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アンチエイジング 美食スタイル

とうとう梅雨明けの時期!本格的な夏の扉が開きましたね。
照りつける日差しの中お仕事をする方、休暇や夏休みの計画を立てている方など、様々な夏をお過ごしと思います。
暑い夏となると、水分ばかりを摂りがちになって、食欲がなくなってしまったりする、なんて方もいるのではないでしょうか。
暑い夏だからこそ、しっかりと食事は摂っていただきたいですね。
そこで、今回は暑い夏にこそ威力を発揮できるアンチエイジングな食事法をご紹介したいと思います。

***でんぷん質がポイントの魅力的機能***
ここ数年、注目をされている料理に冷やし料理があります。
スーパーの棚やCMなどで、ご覧になったことがある人もいるかもしれませんが、冷やし茶漬け冷やしカレーをご存じでしょうか。
今まで、温かくして食べる料理をあえて冷たくして食べる料理です。
暑い夏にさっぱりと食べる簡単料理として広まりましたが、実は隠れた魅力があったのです。

キーワードとなるのがごはんです。ごはんは、一度炊いて温かい状態から冷ますことで、冷やし茶漬けや冷やしカレーに利用されます。
温かいごはんには、でんぷん質が含まれています。通常、体内に入ったでんぷん質は胃で消化されますが、冷めたごはんは、数%~20%ほどの割合で、レジスタントスターチ(抵抗性澱粉)という消化しにくいでんぷん質に変化します。レジスタントスターチは、温かいごはんを冷ますことで現れる機能成分です。
このレジスタントスターチが、私たちの日常の悩みである便秘肌荒れなどに役立ってくれるかもしれません。

***「レジスタントスターチ」とは?***
温かいごはんには、食物繊維は含まれていないのですが、冷めた状態のごはんに含まれているレジスタントスターチは、消化されずに大腸で余分なコレステロールや毒素などを吸着して、排出してくれるので、食物繊維と同じような働きをもっているといわれています。
レジスタントスターチは、腸の働きを良くしてくれる水溶性食物繊維と快便を促進してくれる不溶性食物繊維の両方を併せ持つ万能機能なのです。
便秘になりやすいと、どうしてもお肌のコントロールが効きにくくなりがちですので、気になる方には注目ですね。
また、食べることで起こる、急激な血糖値の上昇も抑えてくれるので、インスリンが出にくくなり、血液中の糖が体脂肪になりにくい状態にしてくれるので、糖尿病の方にもおすすめの方法かもしれません。
このレジスタントスターチは、冷めたごはんを再び加熱すると機能がなくなってしまうのであくまでも、冷ましたごはんであることが大切です。

***ごはん以外にも、まだまだあるぞ***
ジャガイモやカボチャなどのイモ類、大豆や枝豆などの豆類、小麦粉を使うパンや麺類などにも含まれているので、どんな料理が出来るでしょうか。

ジャガイモやカボチャは、一度茹でてからマッシュしてサラダにすれば、手軽に食べられますね。煮物も温かいままではなく、冷蔵庫で寝かした状態で食べるのがおすすめなので、大量に作り置きしてもよさそうです。
豆類も同様にマッシュして、冷製スープにしたらおしゃれに食卓を演出できそう。
暑さに負けそうになったら、冷やし中華や素麺でさっぱりといただけるし、サンドイッチなら自宅で焼くこともないので、手軽にパンが食べられますね。

暑くなると、食事の準備に長時間ガスを使うのが苦痛だったり、手の込んだ料理が大変だったり、と思われる方もいるかもしれません。まだまだ手軽に作れる料理がありますので、みなさん様々なアイデアで冷やし料理を楽しんでみましょう。

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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