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強い日差しが気になる季節になってきました。降り注ぐ太陽から放出される紫外線の量は今がピークです。強い紫外線によって、目を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要な時期でもあります。さらに、目のダメージは紫外線だけではなく、社会現象にもなっているスマホの過剰な使用にもつながっています。小さな画面を見続けていると、気がつかないうちに目を酷使してしまいがちですよね。普段の生活からもみて、特に目に負担をかけないことが大切な季節ともなっているのです。

 

普段の食生活からも目の保護や保養をしっかりいたしましょう。それには、アントシアニンの摂取が必須です。みなさんご存じのフルーツの効果を再確認して、新たな効果が期待できるフルーツも加えてご紹介します。

 

***夏の救世主!紫外線から守るブルーベリー***

目に良いといわれている食べ物の筆頭に挙げられるのがご存じブルーベリー。今が旬のブルーベリーの魅力は、宝石のように美しい青紫色に輝く色合いです。この色素はポリフェノールの一種であるアントシアニンですね。

 

写真1-ブルーベリー

今の季節は紫外線も強く、目を傷める原因にもなります。アントシアニンは目の網膜にあるロドプシンという細胞の再合成を活発化してくれるのです。また、網膜に栄養を運んでくれる毛細血管の血行も促進してくれる働きもあります。アントシアニンを摂取するには、生のブルーベリーよりもドライブルーベリーの方が成分も濃縮されているため、効果が高いといわれています。さらに、目の角膜細胞を作り替えてくれるビタミンAも豊富に含まれているのも嬉しいポイント。そのまま食べるのはもちろん、マフィンに加えたりしても良いかもしれません。

 

 

 

 

 

***目の筋肉をほぐすカシスの魅力***

スマホやパソコンの過剰な使用によって、目が疲れていませんか?ブルーベリーに加えて、新たに注目されているのがカシスです。見た目はブルーベリーに似ていますが、果肉はさらに黒味が強いのが特徴です。スーパーなどでみかけることはあまりないかもしれませんが、カクテルのカシスオレンジに代表されるように、リキュールの原材料としてよく使われている果実です。

写真2-カシスカシスもブルーベリー同様にアントシアニンが豊富に含まれていますが、その中にデルフィニジン-3-ルチノシドシアニジン-3-ルチノシドという成分が含まれています。これらは“カシスアントシアニン”とも呼ばれ、ブルーベリーには含まれていないアントシアニンです。目の水晶体につながっている毛様体筋は、ピントを合わせるために重要な筋肉。この筋肉がコリを起こすことで、目の集点が合わなくなってしまいます。カシスアントシアニンは眼精疲労の改善を促し、パソコンやスマホで酷使した筋肉をほぐしてくれるのです。近くのものを見続けた後に遠くのものをみると、目のピントが合わない時がありますよね。このようなピントフリーズ現象が起こった時に効果的といわれています。

 

目を凝らすことを繰り返すと目の動きも鈍くなってしまいます。これでは目だけではなく、周りの皮膚にも影響がでて、しわを作る原因にもなってしまいますので、しっかり筋肉をほぐしてすっきりしましょう。

***カシスは気になる目の下のクマも解消***

疲労や寝不足、ストレスなどが続くと、顔の表情にも変化が出てきますよね。一番分かりやすいのが目の下のクマ!なかなか取れなくて厄介なものです。朝起きて鏡を見た時のショックは、人に会いたくないと思ってしまうほど女性にとっては深刻かもしれません。

写真3-表情

クマができるのは、血流の低下が原因とされています。血液中の酸素が欠乏することによって黒ずみ、その色合いが皮膚上に現れクマとなるのです。この血流を促すのに役立ってくれるのがカシスアントシアニンです。日本カシス協会の調査によると、3045歳の健康な女性33人にカシスドリンクを摂取したところ、15分で血流が改善され始めたとの結果が出ました。それにより、肌の赤みや明るさも向上する効果もみられています。

 

輸入が多いカシスですが、国内でも生産されていて、青森県は日本一の生産地となっています。すでに40年も前から生産されていて、全国流通量の約80%を青森県で栽培、収穫しているとのことです。アントシアニンの含有量はブルーベリーの約3倍、ビタミンCもオレンジの約3倍と、嬉しい数値がありそうなのでまさに注目のフルーツといえるでしょう。

 

カシスは高級スーパーやデパート、ネット通販で購入することができます。ブルーベリーと共に旬をむかえ、流通も増えてきますので、この夏にぜひ取り入れてみてくださいね。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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