食べて、感じて、満足な体の内側から向き合う漢方レストラン「10ZEN」

15年もの長きにわたってお送りしてきました私、伊能すみ子が担当いたしました「アンチエイジング 美食スタイル」。最後の回となります。今まで100本以上ものテーマを取り上げましたが、特に「温活」、「腸活」の話が多かったですね。50代半ばとなった現在も特に体の不調がないのもこの二つの“活動”があったからかなと、個人的には感じでいます。
とはいえアンチエイジングは永遠のテーマでもありますから、これからも継続して楽しくアンチエイジングに励んでいきたいものです。そこで最後は、体の内側から自分と向き合うためのおすすめ漢方薬膳レストランの紹介です。
体質タイプに合わせた薬膳料理をチョイス
1969年創業の漢方専門店「薬日本堂」が運営している薬膳レストラン「10ZEN」(東京・港区)は、「食べる=美+健康」をコンセプトにした、アンチエイジングはもちろん、美肌やデトックスなどを食材や料理の中に取り込んだ料理が人気のお店です。

メニュー数はさほど多くはないのですが、その特徴が温活に嬉しい“汁系”の料理ばかりということです。お粥、スープ類、ラーメン、鍋、すべてに汁気があるので、体を温めてくれますね。ひとり鍋ができるのも嬉しい!

さすが体に寄り添う店だけあって、メニューを決める前にするのが(希望の人)「漢方体質タイプチェック」です。
「風邪をひきやすい」や「肌がカサカサする」などといった今の自分の気になる症状から、東洋医学で健康を維持する構成要素である「気血水」に当てはまるタイプを導き、おすすめメニューのアドバイスがされるのです。

今回、鍋を目当てに訪れたのですが、スープのベースが麻辣だったり、胡麻だったり数種類あります。注文したのは、「薬膳鶏白湯スープ(三元豚、玄米セット)1980円(税込)。
こちらは、「活動力を与えてくれる“気”」と「血液や栄養を体に巡らせる“血”」の組み合わせです。疲労回復、肌や喉の乾燥予防や改善に良いとされ、気を巡らせるのでストレスの軽減、血液を補う冷え性の改善にもおすすめとのことです。
鶏白湯のスープに薬用人参やナツメなどの生薬と豚肉、野菜をたっぷり。優しい味わいなのですが、生薬の自然な苦みがふんわりと感じられて、まさに体に染みわたるおいしさでした。
無料提供されている日替わりの漢茶(訪れた日は美容に関心の高い方におすすめの妃美茶)と玄米ごはんがおかわり自由なのも嬉しくて、ついついリピートしてしまいます。

そして、客のほとんどが注文していたのが「サラダバー」です。こちらもまた具材が豊富で魅力的ですよ。野菜類の他にも、アーモンド、クルミ、クコの実、はとむぎ、あずきなどが揃っていて、他店のサラダバーでは見られないラインナップです。
食材のネームプレートにも薬膳ポイントが記載されていて、例えば黒胡麻、白胡麻は「美肌」で、エイジングによるパワー不足を補ったり、肌や腸の潤いアップとしておすすめだったりします。「サラダバー」(おかわり自由1010円税込)で穀物類もたっぷり摂取しちゃいましょう!
お腹が満足したら「二ホンドウ漢方ブティック」

食べるだけで終わらないのが薬日本堂の素晴らしいところで、なんと同じビルには漢方ミュージアムとブティックがあるのです。元々東京・品川にあった施設が2022年に南青山に移転しました。2階は漢方の相談と販売、3階は漢方ミュージアムになっています。

壁一面に広がる漢方が圧巻ですが、実際に漢方に触ってみたり、香りをかいでみたりもできるのです。普段、目にしたことのないものもあって、それぞれに説明があるので、じっくり見て回るのもおすすめです。
漢方の相談員さんが自分の現在の症状や気になることなど、漢方選びの相談にのってくれるのが嬉しいです。体の用途に合わせたティーブレンドやサプリメント、基礎化粧品なども揃っていますよ。
せっかくなので、自分に合う商品をおすすめしてもらいました。
■カガエ はと麦とビタミンCのフルーツ青汁

こちらは、体の内側から美しさをサポートする和漢素材と酸甘果実の水で溶かすパウダーです。これからの季節は紫外線の降り注ぐ量が多くなってきますので、ビタミンCでしっかりサポートしようと選びました。
小松菜、クロレラ、熊笹など6種類の緑素材とバナナやリンゴといった5つのフルーツにビタミンCを配合していて、毎日水に溶かして飲んでいます。苦みが少なく、くどくないので飲みやすいのが嬉しいです。30本入り4104円(税込)。
■五巡茶<木>

私はよく中国料理や点心を食べるので、プーアル茶をベースとしたお茶が大好きです。混合茶なのですが、ブレンドがすごい!プーアル茶、ハブ茶、アマチャヅル、ローズ、杜仲茶、菊の花、ドクダミ茶、ジャスミン茶と、これだけの種類をよくおいしくブレンドできているなと驚きです。
<木>は「樹木がのびやかに育つイメージ」ということで、東洋の健康思想をモチーフにブレンドされています。深みのある香りや味わいに思わずほっこりです。
いかがでしたか。季節によって体調の変化があると思うので、四季それぞれの楽しみ方があると思います。ぜひ、自分に合った料理や漢方を選んで自分だけのおいしさを体験してみてくださいね。そして、これからも食からアンチエイジングを楽しんでいきましょう。
【10ZEN】
東京都港区南青山5-10-19 青山真洋ビル地下1階
03-6450-5834
11:00~22:00(L.O.21:00)
※1階ブティック、2階ギャラリー
03-5774-4193
11:00-20:00
全階:無休
表参道駅B1出口より徒歩2分

伊能 すみ子
INOU SUMIKO
食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●Instagram→ sumikosg50
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中
●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)

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