アンチエイジングニュース

 

 

生物として本来持つ感覚“五感”も、年齢と共に衰えていきます。老化予防の方法として、見た目のケアやインナーケアなど様々な方法がありますが、本企画では “五感”に焦点を当てたアンチエイジングを実践するコツをお教えします!

ガイドしてくれるのは、アンチエイジングや美について議論を深めながら追求していく双方向型セミナー「塩谷塾」の卒業生たち。それぞれの専門分野における、“五感”に特化したアンチエイジングの秘訣とは?

 

こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。
アロマセラピストでアロマサロンフェリーチェ主宰、生活の木でアロマテラピー講師をしております早矢仕幸智子です。
私は嗅覚と触覚によるアンチエイジングを2回にわたって担当させていただきます。
まず、第1回目は嗅覚についてです。

 

嗅覚の大切さ

フルーツの香り、樹木の香り、お花の香り、雨の香り、洗いたての衣服の香り。
暮らしの中には、色々な香りがありますが、その香りを突然感知しなくなってしまったらいかがでしょうか?
3月にプロ野球の藤浪晋太郎投手がコーヒーの匂いを感じなくなったことからPCR検査を受け、新型コロナウィルスの陽性が判明したのは記憶に新しいことでしょう。

この報道から普段は、あまり意識をしなかった嗅覚に意識を向けられた方も多かったと思います。

 

嗅覚は太古の昔から人間にとってとても大切な感覚器でした。目の前にある物を食べてよいか、嗅ぎ分けて判断していました。嗅覚が機能しなくなると、識別できなくなくなり、冷蔵庫に入ったままの腐ったものも食べかねません。

そればかりか嗅覚が低下すると食欲も失われ、生きるために最も重要な「食べる事」をしなくなります。

また、嗅覚が衰えると脳が委縮し始め認知症が進むことも鳥取大学医学部の浦上教授によってわかってきました。

なぜこれらのことが起こるかというと、香りの情報は、鼻から脳の大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系は「快・不快」を感じる「扁桃体」と記憶を司る「海馬」を中心に活動しています。香りはさらに、脳の視床下部にも伝わります。視床下部は、食欲や性欲、睡眠欲などそれをなくすと生きていけない本能を司っています。香りを嗅ぐだけで、脳も身体も私たちが想像する以上の働きを瞬時にしているのです。

このことから、嗅覚を鍛えることは人間が危機的な状況に陥らないための手段であり、認知症予防につながります。つまり、嗅覚は生命の維持にとても大切な役割を果たしているのです。

それに加えてアロマテラピーの精油には、香りを嗅ぐだけでもお肌と脳のアンチエイジングが期待できるものが沢山あります。

 

精油を嗅ぐだけでアンチエイジングに良い香り

ゼラニウム

30分嗅ぐだけで女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が、唾液中に増加したという臨床実験の結果があります。 エストロゲンはお肌や髪に艶を持たせることができ若々しくしてくれます。

 

ローズオットー

香りを嗅ぐだけでストレスが軽減され肌のバリア機能が向上。また、女性ホルモンのバランスを整えるため、ホルモンバランスの崩れから起こる肌荒れに有効。紫外線による細胞ダメージを緩和、皮膚の弾力を回復する作用があります。

 

サンダルウッド

シミの原因となるメラニンを生成するチロシナーゼの活性を抑制します。その働きはアルプチンに匹敵します。

 

ローズマリー

脳のアンチエイジング。脳の血流を促し活性化させ、記憶力を増進させます。

 

私のサロンのお客様や講座の受講生のみなさまは、生活にアロマテラピーの香りを取り入れたことで、心にゆとりが出て女性ホルモンが活性化し、生理が正常になったり、お肌の弾力が回復されどんどん若々しくなり、活き活きとした生活を取り戻されております。

 

精油を30分嗅ぐには

精油を嗅ぐのには、アロマボトルネックレスに精油を入れて首からかけておく方法がお勧めです。
身につけている間、胸元のペンダントから良い香りがするので、家にいても外出していても、常にアンチエイジングを実践できます。

 

嗅覚を磨く

また、嗅覚を磨くためには週末は都会から離れ、自然の中に身をおきましょう。
樹木の香り、土の香り、花の香り、様々な自然の香りを積極的に嗅ぐようにしましょう。

 

自然の中に身をおくことが難しい場合は、アロマテラピーの精油を嗅ぎ比べてみましょう。
グレープフルーツとオレンジスィート、ユーカリとローズマリー等、似通っている香りの微妙な香りの区別がつくように訓練を続けます。区別がつくようになると、おのずと嗅覚も鋭くなっていることでしょう。

 

最後に、数年前から衣類の柔軟剤の人工的な香りを嗅いで、頭痛、めまい、吐き気、湿疹、喉の腫れなどの体調不良を起こす「香害」が問題になっていますが、人工香料など化学的に作られた強い香りを嗅ぐことに慣れてしまうと、微量な自然の香りを感知しなくなってしまいますので、お気を付けください。

 


第2回 触覚によるアンチエイジング
「嗅覚と触覚を研ぎ澄ませて若返りホルモンを分泌させよう!」はこちら

 

》アンチエイジング五感道場

 

 

早矢仕幸智子(SACHIKO HAYASHI)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校アロマテラピーインストラクター
(株)UWE専属アロマテラピーインストラクター
アロマサロンフェリーチェ代表アロマセラピスト

早矢仕幸智子

 

《経歴》

●アロマトリートメントを通して家族の健康を守りたいとの思いからアロマスクールの門を叩く。 資格習得後は、より多くの方にアロマテラピーの魅力を伝えたく2011年に「隠れ家サロン アロマサロンフェリーチェ」を開業。変化を実感できるトリートメントは、癒しのホットストーンと香りの心地良さから2か月先まで予約で一杯。4年前からアーユルヴェーダの脳のトリートメントである【シロダーラ】と便秘を改善できると評判のオリジナルの【アロマ腸セラピーコース】を導入。その融合コースが人気。

●生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で、「簡単スポーツアロマトリートメント」 「マインドフルネスアロマダイエット」「寝つき&睡眠の質を上げるアロマテラピー」 「即変化!小顔セルフトリートメント!」「アロマテラピーアドバイザー養成講座」 「第一志望に合格するアロマテラピー」等、多数の講座の講師を勤める。

●毎年秋に松屋銀座の「アロマテラピーフェア」でアンチエイジング講座を担当

●他に、ビジネススクールのアロマ検定講座、アロマクラフト講座、外資系企業の研修、  小中学校PTA文化教養講座など出張講座も多数行う。

●現在、「即実感!1日で変わるアロマテラピーの威力!」を執筆中。

●2020年秋に「オンライン講座!女性のためのアロマテラピー講座」発売予定。

 

Facebook はやしさちこ
https://www.facebook.com/sachiko.hayashi.7792

ブログ キャサリン先生のアロマテラピーライフ
https://ameblo.jp/kentbouz0119511/

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