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霜降り肉は糖尿病の発症リスクをアップ

脂肪は皮下脂肪、内臓脂肪の他に筋肉内に蓄積することをご存知でしょうか。
霜降り肉のように筋肉内に蓄積する脂肪は、糖尿病の発症リスクを高くし、運動機能にマイナスの影響を及ぼすことが明らかにされていました。

名古屋大学総合保健体育科学センター教授の秋間広氏と中京大学、早稲田大学の共同研究によると、高齢者がウォーキングや自宅で簡単に行える筋に負荷をかけたトレーニング(レジスタンストレーニング)を10週間行うと、この筋肉内の脂肪を減らせる可能性があることが明らかになりました。

 

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自宅でできるトレーニングで霜降り肉を解消

これまでの研究で専用のトレーニングマシンを用いた高負荷のレジスタンストレーニングは筋内脂肪の減少に有効と報告されてきましたが、そのようなトレーニングは自宅では手軽にできないという問題がありました。

 

今回の研究は、日本の高齢者64人を対象に週2~3回の頻度で自宅で誰でもできる運動で、以下のグループに分けて10週間後の変化を比較しました。

(A)ウォーキング(1回30~60分、1日平均10,000歩目標)を行うグループ

(B)上記ウォーキング+レジスタンストレーニング(椅子座り立ち、太もも上げ、つま先立ち、脚の横上げ、腹筋運動の5種を各45回ずつ)を行うグループ

 

超音波装置で撮影した太ももの横断画像の変化を比較したところ、両グループとも筋内脂肪は減少し、特に(B)のレジスタンスレーニングを加えたグループが減少していることが分かりました。運動機能の一部にも改善が見られました。

筋内脂肪の量と運動機能及び筋量は反比例の関係があることがわかりました。

この研究で「特別な機器を必要とせず、自宅でもできるウォーキングとレジスタンストレーニングで、サルコペニア(筋肉の減少)の改善、2型糖尿病のリスクの減少(筋内脂肪の減少をさせ筋肉の質の改善)に効果がでたことは、重要な結果だ」としています。

 

私達も「ジムに行かないとできない」と諦めずにウォーキングや自宅で筋トレに取り組みたいですね。

 

参考文献:
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20181205_htc.pdf

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