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厚生労働省が、2017年の「国民健康・栄養調査」の結果をまとめました(2018年9月)。

調査は2017年11月に実施したもので、調査実施世帯数は約3,000です。

国民健康栄養調査

その結果を見ると、20歳以上の栄養摂取状況(1日当たり平均値)は、カルシウムは男女とも全年代で食事摂取基準の「推奨量」を下回っていました。ビタミンCも不足が目立ち、20~40代は「推奨量」の8割未満となっています。男性20~60代で「目標量」が20g以上となっている食物繊維の摂取量は、20~50代で15gを下回っており、成人で最も少ない20代は12.8gでした。

身体状況等の調査では、肥満者の割合は男性が30.7%、女性が21.9%で、この10年間大きな変化はないそうです。「やせ」は男性が4.0%、女性が10.3%で、20代女性は21.7%に上っていました。そして、「糖尿病が強く疑われる者」は、男性が18.1%、女性が10.5%だったそうです。

1日の平均睡眠時間が「6時間未満」の割合は、男性が36.1%、女性が42.1%で、「ここ1ヵ月間、睡眠で休養が十分とれていない」と回答したのは20.2%で、2009年からの推移をみると有意に増加しています。特に睡眠で休養が十分取れていない割合は40代が30.9%で最も高くなっています。

65歳以上の「低栄養傾向」(BMI20以下)は、男性が12.5%、女性が19.6%で、この10年で「いずれも有意な増減はみられない」としており、高齢者の低栄養問題が改善されていない実態が浮き彫りになりました。また、80歳以上は男女とも約2 割が低栄養傾向にあることが明らかになっています。

さらに「週に1回以上の外出」をしているかどうかで65歳以上の低栄養傾向を分析したところ、男性の場合では低栄養傾向の者は、「外出あり」が11.5%だったのに対し、「外出なし」は28.6%に上っていました。一方、女性では外出の有無による有意な差はなく、これは女性の場合は外出しない場合でも家事などで動き回っていることが原因と考えられるそうです。男性の場合は外出しないとこうした運動をせず、食事量が減る可能性があるようです。

こうしたことを踏まえて厚労省では、高齢者の低栄養対策を考える上で、「外出の有無が一つの指標になるかもしれない。今後の検討課題」としています。

という事ですので、高齢者の皆様、億劫がらず、せっせと外出しましょうね。

 

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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