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日頃からがんばっている自分へのご褒美に、海外旅行で気分転換するのもよいですよね。東南アジアのシンガポールは、海外旅行初心者でも安心して観光を楽しめる国です。

中国系、マレー系、インド系などの民族が住む多民族国家なので、中国式の漢方を楽しんだり、インドのアーユルヴェーダのマッサージなど、様々なウェルネス体験ができたりします。異国での体験は心も体も自分の成長につながりますね。

私はシンガポールに行くようになってから26年にもなりますが、シンガポールに行くこと自体が自分の心の栄養補給であり、今でも癒され続けています。
そこで、今回はシンガポールで楽しむアンチエイジングにおすすめのポイントをご紹介しましょう。

 

ホテルや名所でアンチエイジングな体験を!

シンガポールには様々なウェルネス施設があり、ホテル内にあるスパは観光客にも人気となっています。特にアンチエイジングにおすすめスパがあるのが、「フォーシーズンズホテルシンガポール」です。

赤道直下の南国シンガポールは、一年中暑い国なので、日焼け対策が欠かせません。なので、お肌のダメージにぴったりなプランを利用したいですね。24金やコラーゲン入りのクリームを肌に浸透させたり、植物のサフランによる角質除去だったり、ヒアルロン酸やビタミンで細胞再生を促進させるなど、複数のフェイシャルコースがあります。料金は、30分~120シンガポールドル(約14,000円)~あるので、ちょっとした観光の合間にもできそうです。

また、心の癒しにぴったりなのが、3つの棟からなる巨大ホテルの「マリーナ・ベイ・サンズ」で行われているヨガやセラピーのプログラムで、なんとあの船の形をした屋上の部分で体験できるのです。

音色やリズムを織り交ぜて、緊張を和らげるリラクゼーション体験ができる「サウンドメディテーション」をはじめ、エクササイズで体幹を中心とした筋肉強化のプログラムなど、様々なコースの利用が可能です。普段は観光客が訪れる屋上テラスを利用するので、朝の時間帯に実施されるのですが、200mの高さから朝日や街並みを眺めるのも圧巻ですよ。1プログラム48シンガポールドル(約5600円)です。名所でリラクゼーションできるなんて良い旅の思い出にもなりますね。
※ホテル内の施設、プログラムは宿泊者以外でも利用できます。

中国漢方のお店でアンチエイジング

多民族国家シンガポールで、民族構成が一番多いのが中国系なので、街には中国漢方のお店が数多くあります。ショッピングセンターでは、人気の店舗「余仁生」をよく見かけます。

漢方薬やサプリメントなどを調合・販売するお店で、人気となっているのが燕の巣です。食用の燕の巣は、アナツバメが作る燕の巣から作られた天然の珍味で、日本では中国料理店で食べられるイメージですよね。

伝統中国医学において、燕の巣は中性的なエネルギー特性を持つことで知られていて、肺や腎臓、胃をサポートして、健康全般を維持することに役立つといわれています。さらにアンチエイジングとして嬉しいのが、表皮で働く成長因子であるEGFが含まれていることです。肌表面の細胞に働きかけたり、肌のターンオーバーやコラーゲンの生成に関わったりします。そんな燕の巣を甘いシロップに浸したドリンクとして飲むというのです。

安いもので14300円くらいから販売されていたので、やはり高級ですね。他には手ごろな漢方の煮だして飲む漢方スープなどがあり、お土産にもよさそうでした。

 

アーユルヴェーダの石鹸はばらまき土産にも!

シンガポールには日本のドン・キホーテがあるのですが、「インド版ドン・キホーテ」とも呼ばれているのが、インド人街にある「ムスタファセンター という施設です。店内には宝飾からティッシュペーパーまで、とにかく品揃え豊富で、宝探し感覚で楽しめる地元の人や観光客に人気となっています。

私がお土産におすすめするのが石鹸です。最近は液体せっけんが一般的になり、固形石鹸を使っている人が少なくなっているように感じますが、ぜひ使ってみてほしいです。なんといっても種類が豊富で、トマト、パパイヤ、ココナッツ、ターメリックなど、野菜やハーブの食べ物系、バラやラベンダーといったフラワー系など、棚いっぱいに数十種類の石鹸が揃っています。

個人的にはターメリック石鹸を愛用していますが、くすみが薄れているような感じや独特の土のような香りも(カレー好きでもあるので)好みなのです。1個350円前後の商品が多いので、お土産にもおすすめですよ。

 

飲料の表示で糖質確認

最後はちょっとユニークなお話を。シンガポールは3年前から糖分摂取を抑制するために、飲料ボトルに、糖分・飽和脂肪酸の含有量を示した栄養分(Nutri-Grade)表示を義務付け、2年前には飲食店の飲料にも同じ表記が義務付けられました。これは、糖尿病や高血圧など慢性疾患の予防対策を強化するためのものです。

含有量が最も少ないのがAで、BCDの順に多くなっていきます。日本でも“炭酸飲料は角砂糖〇個分入っている”という糖分についての情報がありますが、どの国も気になるものですよね。暑い国なので水分補給が必須となりますので、よくペットボトルを買ったり、ティースタンドを利用したりしますが、できるだけABを探すのですが、結構な割合でCDが多いです。(私調べ)

実はお茶のペットボトルを買っても、南国では“砂糖入りのお茶”が当たり前で、日本食ブームが起きて、10年ほど前からやっと無糖緑茶が販売されるようになりました。さらに、カフェでブラックコーヒーを注文したとしても、ランクがBだったりします。ミルクも砂糖も入れてないのだからAではないかと思いますよね。実は、使用しているコーヒー豆は、焙煎後に砂糖やマーガリンを加えてカラメル化させてコクや艶やかさを出しているのです。東南アジアには、そのような加工をしている安いコーヒー豆が多いので、いくらブラックコーヒーでもランクはBというわけなのですね(笑)。

今回は、食べ物にこだわらず、セレクトしましたがいかがでしたでしょうか。シンガポールは国の観光政策として、自然と都市機能を融合させた観光開発をより盛んにするために、クリニックやスパといったウェルネス産業を推進して、「健康と再生の体験」を提供していくとのことなので、旅行先としてシンガポールに注目してみてくださいね。
※価格は1111日現在のレート計算です。
※各内容の詳細はホームページ等で最新情報をご確認ください。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』(amazonのサイト)

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