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アンチエイジング 美食スタイル

 

新しい環境下での生活が始まって約1年。「例年であれば年末年始は海外!」なんて人もいたでしょう。今はそれができないのが残念なところですが、自宅で旅行気分を楽しむことはできるはず。

 

今回は、寒い日本を脱出する気分で、常夏ハワイの丼や南国の意外なスープ、さらにヨーロッパでほっこりしたくなる飲み物などをご紹介します。どれも、お肌の乾燥や冷え防止に役立ってくれるアンチエイジングにもピッタリな料理です。旅行気分でテーブルを囲んでみませんか?

 

マグロとアボカドでお肌潤う「ポキ丼」

マグロとアボカドでお肌潤う「ポキ丼」

まずは、お正月の海外旅行先ランキングで、常に上位になっている常夏の楽園ハワイから。切り身(ポキ)の魚を調味料でマリネした人気ハワイ料理ポキ丼です。マグロとアボカドの組み合わせは意外なほどにベストマッチして、日本でもおなじみの料理となりました。

 

マグロとアボカドでお肌潤う「ポキ丼」

アンチエイジングにも優れた栄養素たっぷりのマグロは、不飽和脂肪酸のオメガ3系脂肪酸であるEPAや鉄分やビタミンB6が豊富です。血栓を作りにくくして、血流を改善することで肌細胞を活発にしてくれるので、乾燥に負けない肌作りに役に立ってくれるでしょう。

 

アボカドも「森のバター」といわれているだけあって、栄養価が高く、脂肪分が多いので肌に潤いを与えてくれます。しっかり潤いというバリアを張って、乾燥しがちな肌を守ってあげましょう。

 

醤油、塩、ごま油、わさびにマグロをマリネして、アボカドと和えた爽やかな味。殺菌作用が高く、血行を改善してくれるわさびは、冷え性が気になる人にもおすすめです。お刺身のアレンジ料理としても手軽に作れますよ。

 

漢方パワー満載のあったかスープ「バクテー」

マレーシア

通年を通して温暖な気候の東南アジアの国マレーシア。外が暑い分、反対に交通機関や建物の中は冷房が効いていて寒いのです。体を冷やさないためにもスープや鍋料理などの温かい料理を食べることが習慣になっています。

 

バクテー

バクテーは、豚肉のスペアリプを煮込んだ漢方スープです。柔らかく煮込まれたスペアリブは、肉質が柔らかくなると同時に、コラーゲンがゼラチン化してスープに染み出して、保水性が上昇。飲めば温かいスープが体に染み渡ります。

 

八角をはじめ、シナモンやナツメといった漢方がたくさん入っていて、コク豊かな香りが広がる料理です。特に八角はお腹を温めてくれて、冷えからくる腹痛を和らげてくれます。胃腸の働きを良くしてくれるので、普段よりも食事をとる機会が増えるこの時期にぴったりです。

 

とはいえ、バクテー自体が初めての方、ご存じない方も多いでしょう。実は近年、知名度が上がってきていて、スープを煮出す用のバクテーの素やスペアリブやスープの入った温めるだけでバクテーが食べられるレトルト食品などが売られるようになり注目されているのです。

 

パッケージに「肉骨茶」と書いてあれば、バクテーのことです。レトルトならば手軽に食べられるので、見かけたら手に取ってみてくださいね。

 

冬の夜はほっこり「ホットワイン」

ヨーロッパ

日本の寒い冬に体を温めてくれる飲み物が甘酒ならば、ヨーロッパはホットワインではないでしょうか。冬の風物詩となっていて、スパイスやフルーツの香りたっぷりの温かいワインです。クリスマスマーケットなどの野外イベントには欠かせない飲み物で、寒さで冷たくなった体を温めてくれます。

 

ヨーロッパ

湿度の低い外気に触れることで、肌や喉が乾燥したり、体の内側も寒さで血行も不順に、内臓の働きも鈍くなりやすくなります。ワインを温める時にシナモンやクローブ、生姜といった食材を入れることで発汗作用も加わって、より体を温めてくれます。

 

ワイン自体にも、ポリフェノールが豊富で、腸内作用を整えてくれます。血管の強化や動脈硬化の予防にも良いといわれています。適度な摂取をすることで、アルコールや香りでリラックス効果もあるのも嬉しいかぎりです。

 

市販されているホットワイン用のワインは、すでにスパイスやフルーツの香りがついていて温めるだけで飲めるものが発売されています。また、普通のワインでも赤、白共に、スパイスやフルーツを加えて、レンジで温めるだけでも簡単に作れます。

 

最近は、コンビニやファミレスでも、その国の地元ならではの料理がフューチャーされたりしています。気分を変えて、各国料理でほっこりいたしましょう。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』

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