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アンチエイジング 美食スタイル

 

スポーツ中継で、選手が試合の合間に何かを食べている光景をテレビや実際の観戦でみたことがあるのではないでしょうか。エネルギー補給のためにゼリー飲料を口にしたり、バナナを食べたり。昨年開催された平昌オリンピックでの、カーリング女子日本代表の“モグモグタイム”として話題となったイチゴは、記憶に残っている人も多いのでは?

ランニング

 

試合にむけて食からも備えることで、活動のエネルギーを与えてくれますが、これは私たちが運動をする時にも役に立つのでは?食べるものにどんな意味があるのでしょう。

 

パスタ

以前、テレビ番組で、練習前に炭水化物を積極的にとっている選手の姿をみたことがあります。食べていたのはパスタでした。

パスタ

 

これは、運動の前にグリコーゲンを体内の貯蔵量の上限まで貯蔵する食事法で、カーボ・ローディングといいます。フルマラソンなどの持久性運動では体を動かせば動かすほど消費エネルギーが減少していくため、パフォーマンスを維持しながら完走できるようにカーボ・ローディングが編み出されました。

グリコーゲンは、特に肝臓や筋肉に含まれていて、エネルギー代謝に必要な物質です。グリコーゲンがすぐにブドウ糖に分解してエネルギーになります。効率よくエネルギーを供給できるのがパスタなのだとか。

この数年、マラソンを趣味とする人も増え、一般のマラソン大会も全国で開催されています。私のまわりにも、国内はもちろん海外の大会に参加するほどに、夢中になっている人がいるので話を聞いてみると、パスタを食べているといいます。この時、オリーブオイルとキノコ類を使用した軽めな味つけにすることで、消化吸収を遅らせる様にしているとのことでした。

 

フルーツ&ドライフルーツ

選手が食べている果物で印象に残っているのが、バナナを食べていること。先ほどのパスタ同様に、エネルギー源となる糖質類を多く含んでいます。それも、ブドウ糖、果糖、ショ糖でと、時間差でエネルギーにかわる3種の糖分が含まれているのです。

フルーツ

 

また、カリウムもポイントのひとつです。カリウムは、運動中に起こる筋肉のけいれんや筋力の低下、けがの予防になります。元々、体内にはカリウムが含まれていて、そのほとんどが細胞内です。最適な水分バランスを保っているので、筋肉への神経伝達がスムーズになります。

バナナに限らず、メロンやキウイ、サクランボなどに多く含まれています。バナナやサクランボならば、包丁を使うことなく食べられて、持ち運びにも便利ですね。

また、ドライフルーツならば、レーズンや干し柿にもカリウムが多く含まれています。干し柿は時期によっては販売が限られてしまいますが、レーズンならば通年購入できて携帯するにも便利。干すことで凝縮されたうま味があって食べ応えがありますね。

その他にも、補給したい栄養素別に、ゼリー状やスナックバータイプの栄養補給食品やカルシウム豊富な練り物、たんぱく質摂取のためにサラダタイプの蒸し鶏肉など、運動時に取り入れたい食品が多くあります。うまく連動させて、快適なスポーツライフを送りたいものですね。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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