アンチエイジングニュース

アンチエイジング 美食スタイル

 

季節の変わり目には体調の変化に気をつけなければいけませんが、それ以上に心の健康であるメンタルヘルスが崩れがちになってしまう時期でもあります。

 

冬は心のケアが大切

冬は日照時間が減り、暗くなるタイミングが早まります。また、寒さが日に日に増す季節です。そのような気候環境の変化が原因のひとつとなって、冬うつになってしまう可能性があるということをご存知でしょうか。

メンタルヘルス

ちょっと寂しいイメージがある冬。冬うつは、家に引きこもりがちで、気分が落ち込んでしまったり、空腹や満腹とは関係なく、精神的なダメージで食欲が旺盛になってしまったり、さらには、甘いものを過食しがちになる、というような症状もあるのです。

この「美食スタイル」では、冬の主役である鍋料理を何度かご紹介していますが、メンタルヘルスにも役立ってくれます。なんといっても大勢で鍋を囲むって楽しいですよね。コミュニケーションが生まれ会話も弾むでしょう。

 

2018年は「しびれ鍋」がトレンド!

この数年、唐辛子や花椒を使った激辛料理が注目されています。麻婆豆腐の“麻(マー)”が花椒のしびれを指す言葉として使われていることから、積極的に食べる活動である「マー活」という言葉が生まれたほど。花椒がたっぷり入った「しびれ鍋」が飲食店でも登場するようになり、飲食店情報サイト「ぐるなび」が選ぶ今年のトレンド鍋として、しびれ鍋が選出されました。

しびれ鍋

花椒は体を温めてくれる熱性の食材です。薬膳料理にも使われ、健康の増進を図る養生法でも、ストレスや精神的なダメージがあった時に起こりがちな、免疫力低下におすすめの食材になっています。麻婆豆腐や鰻のかば焼きといった限定的な使い方しか思い浮かばなかった人も、この冬はぜひ鍋に加えてみてくださいね。

 

温活にもピッタリな「キムチ鍋」もおすすめ

激辛ほどではないけれど、程よい辛さが後をひくのがキムチ鍋。

 

キムチ鍋

 

定番鍋のひとつになっているご家庭も多いでしょう。主役であるキムチは発酵食品のひとつで、乳酸菌の宝庫です。乳酸菌は、脳内物質であるセロトニンの働きを促進してくれます。これは精神を安定させるためのセロトニンを生成する働きを持つトリプトファンという成分が含まれているためです。

また、腸内環境も整えられ、特に女性に悩みが多い便秘の解消にもつながります。これはお肌の調子にも影響してくるので、アンチエイジングにもぴったりです。

具材のアレンジもしやすく、栄養素のバランスが整いやすいのも嬉しい限り。野菜を加えてもスープを飲むことで、流出した栄養素も取り入れることができます。肉や魚を入れても同様で、出汁も出ますからおいしさ倍増ですね。近年のブームでスーパーでも品薄になった「サバ缶」をキムチ鍋に加えてもおいしいですよ。

鍋料理は、スープと具材に火を通すことから始まります。調理過程が目の前で行われることで、時間をかけて楽しむことができますし、温かい料理を食べることで、精神的にもリラックスできます。ぜひ、鍋を囲むことからメンタルヘルスを心掛けてみましょう。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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