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少し前まで正月気分と思っていたら、あっという間に季節は春へ。入学、入社、転勤、など新生活へ区切りの時期です。寝不足や食事の時間の変動などが起こり、生活サイクルが変わることからストレスを感じてしまうかも。これらが原因でホルモンのバランスに影響を及ぼす可能性があるので、体調を含めしっかり管理しておきたいですね。

***ホルモンバランスの崩れは肌に影響が!***

女性らしい美しさをつくるのが2種類の女性ホルモンです。体内では卵胞ホルモンの「エストロゲン」と黄体ホルモンの「プロゲステロン」が約28日周期でバランスを保ちながら分泌されています。これが不規則な生活を送ることで、ホルモン分泌の乱れを起こしてしまうのです。

この2種類のホルモンバランスは、私たちの肌の状態に大切な役割をもっています。特にエストロゲンは、「美のホルモン」といわれているだけあって、体内外の美しさをつくるものです。その中でも顕著に表れるのが肌の変化。ホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌を活発にして吹き出物や肌荒れを起こしてしまう可能性があるのです。

実は、筆者自身が最近気になっていたのが髪の生え際付近を中心に広がる肌荒れ。ヘアカラーをして時間が経っているし、「今頃になって、なぜ肌荒れ?」と不安になっていました。これではいけませんね。

 

 

***ビタミン豊富!美肌のための旬な食材***

肌の調子を整えるには、ビタミンB群の栄養素を含む食材が欠かせません。取り入れるのであれば、ぜひ旬のものを意識して選びたいですね。

 

・サワラ

漢字で「鰆」と書くだけあって、春を告げる魚のひとつです。

 

皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2が豊富に含まれています。肌、髪の毛の細胞を作って成長を促進します。また、ビタミンB6はたんぱく質の分解と合成に必要な栄養素。皮膚の抵抗力を高めてくれるので、皮膚への刺激による炎症予防にも。

 

 

・カツオ

この時期のカツオは鹿児島から漁が解禁されてくる「初鰹」。

魚の中ではマグロに次いでビタミンB6の含有量が多いです(100g当たり0.76mg)。カツオは回遊魚。赤身の部位にはイミダゾールジペプチドという疲労回復の物質が含まれています。活性酸素の働きを抑える働きもあるので、仕事で疲れている時もおすすめです。

 

 ・デコポン

ハウス物よりも露地物が多く出回る時期です。

フルーツといえばビタミンCですよね。美肌に欠かせないコラーゲンの生成を助け、皮膚の抵抗力を高め、ハリを保つことができます。数多くある柑橘の中で、なぜデコポンを選んだかというと、唯一「全国統一糖酸品質基準」である、糖度13度以上、クエン酸1.0%以下などの条件を満たさないとデコポンとして出荷できないのです。そのため酸っぱすぎたり甘みが足りなかったりすることがないんですよ。

 

肌の主成分であるたんぱく質とビタミンCを一緒に摂取することで、コラーゲンの生成が促成されます。サワラやカツオはたんぱく質も多く含まれているので、献立にサワラの西京焼きやカツオのたたきを用意して、デザートはデコポン、なんてメニューもよいですね。

 

生活環境の変化は柔軟性が大切。ストレスをため過ぎず、無理をせず、楽しい春をむかえましょう。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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