アンチエイジングニュース

アンチエイジング 美食スタイル

 

年齢を重ねるごとに、若々しさをキープしておきたいものです。アンチエイジングを気にするなかで、その意識は季節によっても変わります。春や夏の季節は明るめの服装などを着ることが多いと思いますが、秋や冬の装いはどうでしょう。季節に合わせて、落ち着いたシックな色合いになってはいませんか?

落ち着いた色合いの服装を着ると、その色に反射する顔色もなんだか、同様の色合いに感じてしまうのは私だけでしょうか。よくよく見ると、それは洋服のせいではなく、肌の“くすみ”かも。透明感や明るさが失われることで、老けてみえ、健康的でもありません。また、乾燥することでもくすみは起こりますので、これからの寒い季節に向けて、お肌の色に気をつけていきましょう。

 

***カルボニル化って?黄ぐすみ注意の食生活***

くすみのなかでも、カルボニル化によって、より黄色くくすんでしまう黄ぐすみという現象が起こります。カルボニル化とは、化粧品会社の資生堂が発見したメカニズムのことで、加齢に伴い肌の深部にある真皮のタンパク質が過酸化物質などによって変性することが原因と解明。紫外線からのダメージ、活性酸素、偏った食生活などをきっかけに起こり、加齢によってさらに加速していくようです。同様の現象に糖化がありますが、それよりも変色度合いが強く、進行も深刻といえます。

では、カルボニル化しないように、どんな食事に気をつければよいのでしょうか。

 

≪油≫

調理の際に使用する食用油は、健康志向や美容として、健康面を意識した油が数多く販売されています。そのなかでは、私たちの体内では作ることができず、食事を通して摂取する必須脂肪酸のオメガ3の食用油がおすすめです。

 

 

・亜麻仁油

・えごま油

・グレープシードオイル   など。

 

抗酸化成分があり、酸化されにくいといわれています。加熱に弱い性質をもっているので、サラダや和え物に使ってみましょう。

 

≪オリーブの葉茶≫

ポリフェノールを摂取することもポイントのひとつです。まだまだ一般的ではありませんが、資生堂でも需要があると発表されたのがオリーブの葉。そのエキスを摂取することで、肌の真皮タンパク質の黄色化を抑制する効果が高いことを見出されました。

 

・活性酸素を取り去る抗酸化力

・便秘の改善

・コラーゲンの体内生成を促進

 

酸化を促進するだけではなく、便秘改善による血行促進や美肌にも欠かせないコラーゲンの摂取も必要ですね。

 

カルボニル化は、まだ研究段階のことも多く、今後さらに研究が進むことでしょう。また、糖化についても、食生活の見直しを考慮してみましょう。

 

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・糖質の多い食べ物の制限
スイーツや甘味料飲料の過剰摂取に注意。血糖値の急激な上昇を避ける。

 

・料理を食べる順番

野菜や海藻に多く含まれる食物繊維やビタミン類を先に摂取し、魚や肉のタンパク質、ごはんやパンなどの炭水化物を後に食べる。特にGI値の低い食べ物のからの摂取がよいといわれています。

 

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くすみの原因としては、紫外線、食生活、洗顔など、幅広い範囲で意識することが大切です。すでに、日常の生活で意識している人も多いと思いますが、改めてアンチエイジングのひとつとして、取り入れたいものです。

 

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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