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「大豆成分で更年期障害を解消!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(478)

“更年期障害”は、卵巣機能が低下することによるエストロゲンの分泌の減少が原因で起こります。
早期に出現する「ほてる」「のぼせる」「冷える」「動悸」「異常な発汗」など、おもに自律神経失調症に関係するものですが、その後何年か遅れて発病する骨粗鬆症、高脂血症(動脈硬化症、高血圧症)、皮膚の萎縮や色素沈着、関節疾患などの代謝障害に関係する疾病もその範疇に入ります。

人によってその症状が異なりますが、更年期女性の75%が不快な火照り症状に悩んでいるとされています。

“そこで今日は、イスラエルにあるBeth Israel Deaconess医学センター(BIDMC)が、この更年期女性の火照りの頻度や症状を緩和する成分を、大豆から発見したという話題です。

ハーバード大学のGeorge Blackburn博士らと共に、医学誌Menopauseに報告したもので、火照りの症状が劇的に改善するのに対し、副作用がまったく見られなかったそうです。

この研究者は、大豆を多く摂る日本などでは火照りに悩む女性の頻度が比較的低いことから、大豆に多く含まれているダイズエイン(daidzein)含有のイソフラボン・アグリコンサプリメント(DRI)の効果について調べました。

なお、イソフラボンの効果は大豆製品の品質や調製方法によっても異なることから、この研究では標準化されたイソフラボン製品として、発酵大豆のイソフラボンエキスAglyMaxを用いたそうです。

研究では47名の更年期の女性を3群に分け、1日1回DRI剤(40mg または 60mg)あるいはプラセボ偽薬を摂ってもらい、火照りの程度を調べました。

その結果、服用後12週間後には火照りが起こる頻度は、プラセボ群では39%であったのに対し、40mgDRI摂取群では52%、60mgDRI群でも51%低下することが分かりました。

この症状の緩和効果は、更年期障害用の処方薬であるセロトニン阻害剤と同様だったそうです。
また重要なことに、副作用が全く見られませんでした。

現在、ホルモン療法が更年期障害の緩和に最も良い治療法とされているのですが、長期間の治療を行うと冠状動脈性心臓病や心臓発作などのリスクが高まることが知られています。

したがって、大豆サプリメントはホルモン療法に替わりうる、有効で安全な方法となる可能性があり、非常に希望が持てるものです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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