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脳出血を防ぐには、まず朝食を摂る

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「脳出血を防ぐには、まず朝食を摂る」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(474)

冬の寒さはシニアの人には大敵です。
特に血圧が高めの人にとって心配な時期で、私も他人ごとではありません。

そこで今日は、特に血圧が高めの人は朝食を摂るようにしてくださいというお話です。
これは、先日大阪大学などの研究グループが、米国の心疾患専門医学誌に報告したものです。
(論文タイトル: Association of Breakfast Intake With Incident Stroke and Coronary Heart Disease: The Japan Public Health Center-Based Study. 著者:Yasuhiko Kubota, Hiroyasu Iso, Norie Sawada, Shoichiro Tsugane  医学誌名: Stroke. 2016 Feb;47(2):477-81. doi: 10.1161/STROKEAHA.115.011350. Epub 2016 Jan 5.)

それによりますと、朝食なしの人では脳卒中のリスクが36%も高まるとのことで、血圧上昇が原因と考えられるそうです。

研究は、45歳から74歳の男女8万人を追跡調査したものですが、朝食を毎日食べる人に比べ、週に0~2回しか食べない人は、脳卒中のリスクが18%高まることがわかりました。
また、脳卒中のうちの脳出血のリスクについては、週に0~2回しか食べない人では36%も高まるそうです。

一般に早朝には血圧が上がるのですが、朝食をとることが血圧上昇を抑えると考えられるそうで、そのためには空腹を長時間感じる前に朝食をとることが大事、とのことです。

というお話ですので、明日からは私もきちんと朝食を摂ることにします。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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