アンチエイジングニュース

「天ぷらなどの揚げ物の発がん性物質を減らすには、油温を下げる」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(458)

女優の川島なお美さん、アナウンサーの黒木奈々さんなど、がんで亡くなる 著名人が相次いでいます。

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡する 時代ですので特別なことでもないのかもしれませんが、若い方が人生を全うできずに亡くなるのはなんとも残念なことです。

さて、がんと食物の関係については前回も取り上げましたが、今日もその話題を。

てんぷらやポテトチップなど、油であげたものは私も好物ですが、このような炭水化物の多い食品を油であげる際にアクリルアミドが出来、大量に食べると発がん性をひき起こす可能性が強いというものです。

そして、このような食品を油で揚げる際、油の温度を10度下げると、アクリルアミドの生成量が半分以下に減らす事が出来るそうです。

これは厚生労働省研究班(研究班主任研究者:今井俊夫国立医薬品食品衛生研究所室長)が報告したもので、「高温で揚げ続け過度に褐色化が進む状態は、避けた方がいい」と指摘しています。

アクリルアミドは主に合成樹脂や合成繊維の原料として用いられているものですが、短期間これに触れたりすると、眼、皮膚、気道を刺激したり、中枢神経系に影響を与えることがあります。

また長年摂取した場合には、神経系に影響を与え、末梢神経を損傷することがあります。また、発がん性を高め、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こす可能性が指摘されています。

その中で、特に消費者に対しては、1)十分な果実、野菜を含む様々な食品をバランスよく取り、揚げ物や脂肪食の過度な摂取を控えること、2)炭水化物の多い食品を焼いたり、揚げたりする場合にはあまり長時間、高温で調理しない事、などの注意を喚起しています。

また、厚労省のホームページには、アクリルアミドの生成を抑制できる調理法も掲載されていますのでご覧下さい。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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