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最近、電車に乗っていると、夏休みを利用して行楽に向かう学生の人たちをたくさんみかけるようになりました。みんなそれぞれ、仲間や家族と計画を立てて、休みを楽しんでいるようですね。そんな姿を横目にサラリーマンが汗をかきつつ、電車に乗り込む様子はとても対照的です。

外出をすると太陽の日差しが強すぎて、ついつい屋内の冷房の効いた空間に閉じこもりたくなってしまいますが、丈夫な体の骨作りをするのに不可欠なのが、紫外線を浴びることです。歳を重ねることで骨密度が低下して、ちょっとしたことで骨折をまねくことにもなります。注意すべき点と摂取すべき食材とは、どのようなものでしょうか。

***寝たきりの原因にもなる?!骨粗しょう症***
私たちの体内の骨は20歳前後に骨密度のピークを迎え、40代前半まではキープしながらも、高年期を迎える頃には一年で2~4%ずつ減少していき、80代には30%以上の骨密度の減少傾向の可能性があります。いわゆる骨粗しょう症となる患者は、女性ホルモンの減少とも関係してくることから女性に多く、6~7割の方に当てはまるともいわれています。実はこの年齢ごとの傾向は、骨折患者数にも比例しており、骨折を起こすことで、日常生活に影響をもたらし、症状によっては寝たきり生活を余儀なくされることもあるのです。
実は、今年80歳になる私の母も骨粗しょう症の薬を飲用しているので、この現象は他人事ではありません。最新の厚生労働省の発表によると、女性の平均寿命は86.83歳となり、3年連続の長寿世界一という日本の現状からすると、高齢者の骨粗しょう症は特に注意しなければなりません。

***ビタミンDでカルシウムの吸収率をアップしよう***
丈夫な骨作りに必須な栄養素として一番に挙げられるのがカルシウムでしょう。乳製品や魚介類に多く含まれるカルシウムをより効率よく吸収させるためには、ビタミンDの存在を忘れてはいけません。カルシウムの吸収を促進して、血液中のカルシウムを骨に運ぶための役割を果たしているのがビタミンDです。

ビタミンDは、カルシウム同様に魚介類やきのこ類、豆製品に多く含まれています。食べ物から摂取する以外にも、紫外線を浴びることで体内に生成されます。皮膚は7-デヒドロコレステロールという物質が存在していて、この物質がビタミンDへと変化しているのです。

紫外線を浴びるのは人間だけではなく、実はきのこ類にも有効です。きのこ類には、プロビタミンD2が存在していて、紫外線に当たることでビタミンDに変化します。生のきのこ類を天日干しもしくは数分、陽に当てるだけでもビタミンDの含有量が増えるのです。干しシイタケのように乾燥した状態であれば、含有量はさらに豊富となります。干しことで旨味も凝縮されるので、料理に活用したいですね。

***すみこのちょこっとZOOM UP***
暑い夏を迎えて、“かき氷ニスト”と呼ばれる人がいることをご存じでしょうか。ビタミンDを吸収する役割の食材として、私が以前から注目していたのが大豆です。その大豆を原料とした“きな粉”の美味しい食べ方が夏ならではの風物詩にあるのです。

それは、かき氷。数年前から夏だけではなく、通年を通してかき氷を提供する専門店がオープンするなどして、年間100杯のかき氷を食べる方などの愛称をかき氷ニストというのです。かき氷のトッピングといえば、以前はイチゴやブルーハワイなど、シロップを使うものでしたが、今やそのトッピングは、生のフルーツやコーヒーなど嗜好品にまで幅広く、豊富に揃います。特に私のお気に入りが、きな粉のかき氷です。黒蜜や白玉などのトッピングと共に、氷に浸透した和菓子感覚で食べることができるのです。香ばしいきな粉の風味に癒されます。ショッピングに出かけて、ちょっと休憩したい時には、かき氷屋さんをチェックしてみてくださいね。紫外線を浴びて、ビタミンDを摂取する良い機会かもしれません。

伊能 すみ子(INOU SUMIKO)

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や
食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、
ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
ブログ『the next ASIAN FOOD star☆』更新中

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