アンチエイジングニュース

「リンゴ:記憶力の低下を予防」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(429)

記憶力の低下を実感しています。
昔から人の名前を覚えるのは苦手でしたが、最近はさらにひどくなっているような気がします。

そこで今日は、リンゴを食べると記憶力低下が抑えられる、という話題をお送りします。

これは、マサチューセッツ・ローウェル大学のThomas B. Shea博士らが明らかにしたもので、アルツハイマー病雑誌(Journal of Alzheimer’s Disease)に報告されたものです。

研究ではマウスを実験材料にし、リンゴジュースを飲ませた後に迷路に入れ、食べ物に行き着けるまでの時間を調べました。またその後で脳組織を取り出し、脳細胞の酸化ダメージの程度を調べたそうです。

その結果、リンゴジュースを飲んだ高齢マウスは、この迷路―記憶力試験で好成績を残し、また脳細胞の酸化ストレスによるダメージも、リンゴジュースを与えなかったマウスに比べ大幅に減少していることが分かりました。

この結果から、リンゴジュースの中には、脳細胞に働く抗酸化物質が含まれており、これが老化で記憶力を低下させる原因の酸化ストレスを低下させて脳細胞の死滅を抑えるとしています。

今回の実験はあくまでもマウスを用いた研究ですので、人にも当てはまるかどうかは今後の研究に待たねばなりません。

しかし研究者によると、今回のマウス結果から考えて、ヒトの場合では一日2-3カップのリンゴジュース、あるいは2~4個のリンゴを食べると良いと考えられるそうです。

また、リンゴジュースに含まれる糖分がその効果を発揮するのではなく、リンゴの抗酸化物質が効いているとしています。

加齢による記憶力の低下も勿論大きな問題ですが、今後せまり来る高齢化社会では、痴呆症の問題は避けて通ることが出来ません。

このような研究により、少しでも老人性痴呆解決の手助けになることを期待します。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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