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冬場には寒さだけでなくお肌の乾燥が気になります。
お化粧品のケアだけでなく、身体の内側から乾燥知らずのお肌を維持したいものです。前回は冬に多い悩みである『冷え』について伺いましたが、今回も冬特有の悩み『乾燥』への対策について、カラダの中から解決する方法について、セコム医療システム社・薬剤師の福田さんにお伺いしたいと思います。

Q.乾燥対策について栄養面からお伺いします。
乾燥対策というとオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸が多く含まれるオイルが良いと聞きますが、実際とる際の目分量のようなものはありますか?
また摂りすぎると良くない、ということはあるのでしょうか?

A.
そうですね。不飽和脂肪酸の中でも二重結合の位置によって分類されますが、オリーブオイルは「オメガ-9」と言われ不足がちな脂肪酸ですので積極的な摂取がおすすめです。中でも、「エキストラ・バージンオリーブオイル」が良いと思います。
私たちが通常調理で使う、大豆油、コーン油、ごま油などのいわゆる「オメガ-6」と呼ばれる食用油は、アレルギーの素になりますので過剰摂取は避けるべきですね。サラダにドレッシングを使うなら、オリーブオイルと塩コショウ。パンにマーガリンやバターを使うなら、オリーブオイル。揚げ物などにも使うと良いと思います。ただし、過剰に摂取するとカロリーオーバーになるので、大さじ2杯までを目安にすると良いでしょう。

Q.冬場の乾燥はお肌だけでなく、唇の乾燥もピークを迎えます。
私もひどいのですが、マメにリップクリームをつけないと、気がつけばかさむけだらけになったり…。これも栄養面から改善できるのでしょうか?

A.
一番注意するのは、
ビタミンB2ですかね。口内炎や口角炎にも良いビタミンとして知られています。レバーやうなぎ、納豆などを積極的に摂っていただきたいです。ビタミンB群は全般的に肌に良いものですので、サプリメントなどの活用もお勧めします。かといって、前述のオリーブオイルやビタミンBだけを意識するのではなく、良質のたんぱく質やミネラルなど、バランスの良い食事が基本にあるのは忘れずにお願いしたいですね。

Q.年末年始にかけて、忘年会に新年会とお酒の席が増えますよね。
ついたくさんお酒を飲んでしまった翌朝、体の中の水分が枯渇してしまうような感覚があります。
やはりお酒は体から水分を奪ってしまうのでしょうか?またそれが体の乾燥につながりますか?

A.
アルコールを分解するには大量の水分を必要
とします。またアルコールには利尿作用がありますので、体内の水分を排泄してしまいます。飲みすぎた翌朝、のどがカラカラだ…なんて思ったことはないですか? のどだけでなく、お肌も同じように、カラカラな状態であると認識しておいた方が良いですね。

――ありがとうございました!
オリーブオイルにビタミンB2、バランスの良い食生活を心がけて、この冬の乾燥を乗り越えたいと思います!
お酒を飲む際は水分補給も忘れずに。
それでは次回は『代謝アップ』についてお伺いしたいと思います。

◎関連リンク
》お肌の乾燥に欠かせない各種ビタミンに加え、強力な抗酸化力をもつCoQ10
『アマランスレッド<CoQ10>』

》『サプリメントの選び方』バックナンバーはこちら

筆者の紹介

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福田 明弘

(薬剤師/セコム医療システム株式会社)

サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。

「酒は百薬の長」なんて、言い訳をしながら晩酌しています。職業柄アルコールの分解を助けるおつまみも意識して食べています。まずは枝豆、アルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽減します。タコやイカにはタウリンがたくさん含まれていて、胆汁の分泌を促し、アルコールの分解を促進しますので二日酔いの防止ともなります。オルニチンを含むシジミは、味噌汁にすることで良質のたんぱく質や水分も摂取できるのでお勧めです。私は飲み会の日の朝、シジミの味噌汁を作ってから会社に行きます。家にシジミの味噌汁があると思うと、帰りにラーメンを食べたくなる誘惑からも逃れることが出来ます。シジミは小分けして冷凍しておくと良いでしょう。冷凍するとオルニチンの量が増えるそうです。是非お試しください。

(AAN WEB編集部・小田真弓)

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