アンチエイジングニュース

「痴呆予防には、テレビのメロドラマやトークショーを見過ぎ無いこと!」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(416)

以前から、テレビゲームのし過ぎやテレビの見過ぎは、子供の学力低下に密接に関係しているといわれています。気分転換や世の中を知るにはテレビを見るのは有効とは思えるのですが、見過ぎはいろいろと問題が生じそうです。

そこで今日は「テレビのメロドラマやトークショーは、高齢者の脳を鈍らせる可能性が高い」という報告をお知らせします。
これは米国ニューヨーク市立大学のJoshua Fogel博士らが、医学誌Southern Medical Journalに報告したもので、昼間にメロドラマやトークショーをよく見る高齢女性は認知障害になりやすいとしています。

Fogel博士らは、メリーランド州ボルティモア在住の70~79歳の健康な女性を対象として、ニュース、メロドラマ、コメディ、クイズなど14種類のテレビ番組の中から好みのものを見てもらい、同時に記憶力、意思決定力などの認知能を調べました。

その結果、トークショーをよく見る女性には、長期的な記憶障害が7.3倍多くみられたそうです。
また、メロドラマをよく見る女性には、注意力障害が13.5倍多くみられました。

ドラマやトークショー見ることが認知障害の原因になるのかどうかは、この研究だけからはわからないのですが、高齢者が頭を使わないようなテレビ番組に没頭すると、認知力の低下につながる可能性が高いようです。

逆に、“テレビを見ると頭の刺激になり、脳が活性化されるのではないか”との疑問については、残念ながら今回の調査では特に認知能力が改善される事はなく、そのようなテレビの有用性は認められなかったそうです。

確かに、テレビにはストレスが緩和されるなどの利点もあるのですが、高齢女性がトークショーやメロドラマを好んで見ている場合では、認知障害のサインである可能性もあり、そのような方には認知障害(痴呆症)の検査をする必要があると述べています。

痴呆の予防には、外に出て太陽光にあたるとよいといわれていますので、なるべく沢山外出して、頭を使う作業が有用のようです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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