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アンチエイジング 美食スタイル

紅葉の美しさとクリスマスのイルミネーションが交差する街には、冬の冷たい風が吹き始めましたね。ひんやりとした空気に、早くも起床時に布団から出られなくなっている方もいるのではないでしょうか。
この時期、まだ寒さに慣れない体に変化が訪れてくるのは肌や髪の毛、爪などの乾燥です。私は早くも唇の渇きがとても気になっていて、薬用リップクリームが欠かせません。そんな乾燥対策に食から取り入れたいのが牡蠣です。

***乾燥防止は牡蠣に含まれている亜鉛で解消***
私たちの皮膚や髪の毛、爪はもちろん、体の臓器まで、形成される重要な栄養素のひとつと言えるのがタンパク質です。タンパク質を構成しているのは20種類のアミノ酸で、この二つを取り持っているのが亜鉛です。タンパク質の生成を促して、皮膚の細胞分裂や酵素の活性化を後押ししてくれます。亜鉛が不足することによって、肌の新陳代謝も悪くなり、かさつき、くすみなどの原因にもなります。

細胞骨格を構成するタンパク質の総称をケラチンといいます。美容関連のお手入れ商品にも配合されているので、聞いたことがある方も多いでしょう。摂取したタンパク質を髪の毛や爪に生かすのも亜鉛の役割です。髪の毛や爪のタンパク質は硬ケラチンといい、ドライヤーの熱や太陽の日差しなどの熱に強い特性があります。私はよくやってしまうのですが、ドライヤーの熱で髪の毛を焦がしてしまった経験ありませんか?ケラチンは硫黄を含んでいるので、ちょっと特殊な臭いがするのです。
女性が気になる薄毛を防いで、潤いを与えてハリやツヤをキープしたいですね。

亜鉛はミネラル成分の一種で、特に牡蠣は優れた供給源です。厚生労働省による亜鉛の食事摂取基準推奨量は、成人女性であれば一日8mg(69歳まで)で約4.5個分(食味量)になります。牡蠣は生のまま食べる醍醐味があり、カキフライや土手鍋など火を通して食べるなど、様々な方法で楽しむことができますね。クエン酸ビタミンCと併用して摂取することで亜鉛の吸収アップになるので、生やフライの場合はレモンを絞って。鍋であれば隠し味として梅干しを入れてもよいかもしれません。
また、気にしておきたいのが亜鉛はアルコールを分解する働きがあるということです。肝臓で分解されたアルコールは毒素となって排出されますが、この時にも亜鉛が効力を発揮します。これからの時期は何かと飲み会が多いので、宴会の際はぜひ牡蠣を取り入れましょう。

***ぷっくりクリーミーな“真牡蠣”に胸キュン***

おいしい牡蠣を食べたいのなら「Rのつく月に食べろ」と言われています。これはアメリカやヨーロッパで言われている言葉で、11月はNovembe“r”、12月ならDicembe“r”と月の英語表記にRがつく月に食べるのが良いとされています。逆にRのつかない5月~8月はおすすめできないのです。というのも、この時期は、産卵期に入った牡蠣の生殖器が活発になることによって身が細るからです。今は「真牡蠣」のおいしい季節突入です。
真牡蠣といえば三陸沖!狭い湾が入り込んだリアス海岸で牡蠣もその地形で生き抜くために身を締まらせながらぷっくりとした体形になります。海のミルクと例えられるように身が引き締まることでプリプリ感とクリーミーで濃厚な味わいが生まれるのですね。
写真は三陸山田かき小屋

***すみ子のちょこっとZOOM UP***
普段、牡蠣を購入する機会がない方、冷蔵庫の中に調味料のオイスターソースはありませんか?牡蠣エキスたっぷりのうま味ある中華料理には欠かせない調味料ですね。私も常用しているひとりです。でも中華だけではない画期的なオイスターソースを発見してしまいました。

【カレー用広島オイスターソース/300円(税抜)】
これは業界初となる商品で、カレーにぴったりのオイスターソースです。
広島県は宮島をはじめとする牡蠣の産地でもあります。その広島産のみの牡蠣を使いおい、牡蠣の香りは抑えてうま味を凝縮させたもの。カレーと調和するようにスパイスも配合されています。
実はカレーの隠し味にオイスターソースを使うことは、よくある秘訣でもありました。カレーにうま味を加えるにはぴったりの調味料だからです。しかし、あえてカレー専用の商品として販売したのも、カレー専門家を監修に迎え、多数あるオイスターソースの差別化ということからでしょう。需要があるからこその商品なのですね。このオイスターソースを加えることで、まろやかさが増してきます。

販売元:丸徳海苔

冬の寒さに負けないよう一層プリッとしたお肌を目指して、みなさんも色々と楽しんでくださいね。

伊能 すみ子

伊能 すみ子
INOU SUMIKO

食の専門家であるフードアナリスト1級。
気象番組ディレクターを経て、日本をはじめ世界各国の料理や食文化を学ぶ。
エスニック、スイーツを中心に、様々な食の情報をテレビ、雑誌、ウェブなどのメディアにて提案、執筆。
自らのアンチエイジングフードのポイントは「スパイス」。
古代エジプトより薬として活用されたスパイスをこよなく愛する。
●ブログ『恋しいアジア』~アジアンフードディレクター伊能 すみ子~更新中

●著書『マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』/div>

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