アンチエイジングニュース

「アンチエージングにお勧めの筋力アップ法」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(411)

中高年の方がトレーニングセンターで汗を流す姿をよく見かけます。
自分もお仲間の一人ですので、体力の衰えを何とかしなければと日頃考えてはいるのですが、なかなかスポーツジムなどに行く余裕もありません。

ところが、そのような方にとって朗報がありましたので、お知らせします。

足の付け根をベルトで圧迫(加圧)し、1日わずか1キロ・メートルほど歩くだけで、3週間後には足腰の筋力が10%も上昇するのだそうです。

これは、首都大学東京の安部孝教授(身体運動科学)らが、米国応用生理学誌に報告したもので、高齢者の効率的なトレーニングとして期待されています。

研究では、大学生18人を2グループに分け、一方のグループに足の付け根を幅5センチほどのベルトで圧迫して血流を制限した状態で、10分程度、毎日2回歩いてもらいました。

そして、このような処理をしなかったグループの人との筋肉量などを調べました。
ちなみに、歩行は大またで、時速約3キロ・メートルのゆっくりしたペースでおこなったそうです。

その結果、3週間後にはベルトを締めたグループの人では、太ももの周囲は2センチ増加しており、太ももの筋肉量、筋力はそれぞれ6%、10%増加していました。
また、血液について調べたところ、運動の強度に比例して増える成長ホルモン量が、血液1ミリ・リットル当たり1ナノ・グラムから13ナノ・グラムに上昇していました。
激しいトレーニング後では、成長ホルモン量が30ナノ・グラムが増加するのですが、これと比較しても極めて効率的な運動であることが確認されたそうです。

通常50歳を超えると足の筋力は若者と比べ30%以上減るため、筋力を維持するには、強い負荷をかけて鍛えるのが一般的です。

しかし、この加圧トレーニングならそのような過酷な運動は必要ありませんので、シニア層にもお勧めのアンチエージング法といえそうです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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