フレーバーウォーター２種
――アンチエイジング料理レシピ（２９９）

暑さ対策として、水分補給をしっかりし体の熱をやさしく冷ますことも大切です。また大量の発汗で、体内の水分が低下すると血液濃度が増して血栓ができやすくなるため、夏は脳血栓や脳梗塞が増えるともいわれています。のどが渇いたと感じた時は、すでに水分不足がはじまっているといわれます。今年は、おいしくてフレッシュなフレーバーウォーターを手作りして楽しみながら、こまめな水分補給を心がけませんか。フレーバーウォーターは、果物や野菜、ハーブやスパイスなどで風味を付けた料理によく合う水です。
ミントとローズゼラニュームのフレーバーウォーターは、砂糖を使わずに、水にハーブの風味だけを侵出させたものです。加熱しないので、作り方も簡単ですし、ハーブの香りもよく残ります。コーディアルで作るフレーバーウォーターは、イギリスなどで古くから、薬用飲料として作られてきたものです。滋養強壮のある素材に糖分を加えて煮詰めたシロップは、特別にコーディアルと呼びます。白桃のフレーバーウォーターは、ほんのりと桃の味と香りのするやさしい味わいです。カリウムを多く含む桃は体を冷やす働きや、疲労回復効果が知られています。薄いピンクのコーデイアルを水や炭酸水で割って作るフレーバーウォーターは、暑い夏の日の１杯として、心も体もリフレッシュしてくれます。

◎ミントとローズゼラニュームのフレーバーウォーター

＜材料＞２人分

＜作り方＞

（１）ミントとローズゼラニュームはよく水洗いし、水けを切る。 （２）蓋のできる瓶に、（１）のハーブ類を手でちぎりながら入れる。レモンと水を加え、冷蔵庫で、半日冷やす。 （３）グラスに氷を入れ、（２）を茶こしでこして注ぐ。

◎白桃のフレーバーウォーター
＜材料＞２人分

＜作り方＞

	（１）白桃は、産毛をこするように丁寧に洗い水をふきとる。皮のまま半分に切り、種を取る。 （２）ほうろう鍋にグラニュー糖と水、（１）の白桃を入れて火にかけ、弱火で２０分くらい煮てコーディアルをつくる。
	（３）（３）容器に（２）から取り出した桃の皮をむいて食べやすく切ったものと（２）でつくったコーディアルをいれて、冷やしておく。
	（４）グラスに氷と（３）を入れ、炭酸水を注ぐ。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）