アンチエイジングニュース

》汗をかいたら、ミネラルも一緒に塩分補給しましょう!

Q.内臓が冷えてしまうことのほかに、夏バテになる原因はありますか?

A.他に考えられるのは「ミネラル分の不足」と「自律神経の乱れ」ですね。
私たちは普段何もしていなくても毎日1~2Lの汗をかくといわれています。暑い日や、運動をすればそれ以上です。私たちの身体からは知らず知らずに大量の水分が奪われています。またそれと同時にミネラル分も汗となって失われていっています。ミネラルは、神経を正常に保ったり、消化や吸収を助けたり、エネルギーを作り出すのを助けたりと、実に様々な働きをしています。不足すると夏バテの原因となりますので、失われた分を補給する必要があります。
補給には、スポーツ飲料や塩分補給用のキャンディなどを利用すると良いでしょう。ビタミンやミネラルのサプリメントをとるのもおすすめです。

Q.ビタミンやミネラルは美容健康の必須アイテムと思っていましたが、夏バテ防止にも効果が期待できるのですね!
ではもうひとつの夏バテの原因「自律神経の乱れ」とは、一体どういうことなのでしょうか。

A.自律神経は、血圧や食べ物の消化、体温の調節など、重要な身体の機能をコントロールしています。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という、対照的な働きをする2つの神経があります。自律神経はよくスイッチにたとえられますが、身体の機能をONにするスイッチが「交感神経」、OFFにするスイッチが「副交感神経」と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、仕事をしているときは普通、交感神経が活発になります。つまりスイッチがONの状態ですから、心身が緊張して活動的になるのです。逆に夜寝るときになると副交感神経が活発になってスイッチはOFFになります。すると、心身がリラックスして眠りにつくことができるのです。2つの自律神経のバランスが悪くなると、心身に色々な不調が現れます。

私たちの身体は、気温の高い夏には毛穴が開いて熱を放出しやすい状態になっています。それが急に冷房の効いた冷たい部屋に入ると、寒暖の差の激しさで自律神経が混乱してしまうのです。そして自律神経のバランスが崩れることで慢性疲労を起こし、結果的に夏バテを起こしてしまう、というわけです。暑い外から冷房の効いた室内に入るとスーッとして気持ちよく感じるかと思いますが、急な温度変化は自律神経にとってはストレスになると覚えておきましょう。冷房は少し高めに設定し、扇風機などを活用すると良いでしょう。

Q.自律神経が乱れてしまうと、元の状態に戻すのは難しそうに思えるのですが。

A.おっしゃる通り、自律神経の乱れを正すのは容易ではありません。一朝一夕で改善するものではありませんが、
「低温のお風呂にゆっくりと浸かること」「早寝早起」「働くときにしっかり働き、休む時にはしっかり休むというメリハリのある生活」を心がけると改善が期待できるかと思います。

Q.きちんとしたライフスタイルが重要ということですね。自律神経に効果のある栄養素なんて、存在しませんよね?

A.実は、ロイヤルゼリーには自律神経のバランスを整えるという報告があります。未知の部分も多いロイヤルゼリーですが、神経伝達物質であるコリンに似た作用をするという報告もあり、自律神経のバランス改善に役立てられるのではないかと思います。

》「夏バテの3大原因とその対策」まとめ

(1)内臓の冷え
…暑いから冷たいものばかりとっている

⇒内臓が冷えて消化機能が衰えています。冷たい飲み物から、暖かいお茶や常温のドリンクにチェンジ!また内臓を温めるためにスパイスをとってみましょう。

(2)ミネラル不足
…汗には水分のほかにミネラル分も含まれている

⇒身体を正常に保つのに必要なミネラルが汗で流れ出不足している可能性があります。塩分を意識してとってみることや、ビタミン・ミネラルの多い食事やサプリメントをとりましょう。

(3)自律神経の乱れ
…暑い外と冷房の効いた室内の往復

⇒自律神経の乱れを引き起こします。ライフスタイルの改善が大事。栄養素でおすすめなのはロイヤルゼリー!

・低温のお湯にゆっくり浸かること
・早寝早起きを心がける
・メリハリをつけた生活をする

――次回は「疲労回復」についてお伺いします。

》夏バテの原因は「内臓の冷え」!(前のページへ)

◎関連リンク

》夏バテ知らずなエネルギッシュな毎日を送りたい方に!
醗酵黒ニンニク配合 『エナジーブラック』

》紫外線対策にもおすすめピクノジェノールも配合。記事でもご紹介したロイヤルゼリー配合『ロイヤルゼリー&ピクノジェノール(R)』

》『サプリメントの選び方』バックナンバーはこちら

福田 明弘 (薬剤師/セコム医療システム株式会社)

サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。

サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。

私のオフィスの給湯器にはホットとアイスの緑茶がありますが、いつも温かいお茶を飲むようにしています。冷たい飲み物だとごくごく飲んでしまいがちですが、ホットだとゆっくり水分補給ができるので水分の吸収も良いんですよ。また、夜はどうしてもゆっくりお風呂に入れないので、朝風呂にも入っています。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってヘッドマッサージをすると、寝ている間に固まった筋肉もほぐれてしっかり目が覚めますよ。

(AAN WEB編集部・小田真弓)

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