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「断食は免疫系を再活性化する」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(396)

断食すると、身体の免疫系が再活性化することがわかりました。

この結果は単に通常の体力を持つ人だけでなく、免疫系が弱った高齢者やガンの化学療法を受けた患者さんについてもいえることから、注目を集めています。

これは南カリフォルニア大学長寿研究所のValter D. Longo氏らが、Cell Stem Cellという細胞科学誌に投稿した内容です。
(論文タイトル:Prolonged Fasting Reduces IGF-1/PKA to Promote Hematopoietic-Stem-Cell-Based Regeneration and Reverse Immunosuppression/科学誌名: Cell Stem Cell, Volume 14, Issue 6, p810-823, 5 June 2014, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.stem.2014.04.014/著者: Chia-Wei Cheng, Valter D. Longo他)

研究では、ボランティア参加者に6カ月ごとに2~4日間、食事を避けるようにしてもらいました。

そしてさまざまな生化学的検査を行ったところ、断食した場合に限って、老化や腫瘍増大のリスクファクターと考えられているPKA(プロテインキナーゼA)と呼ばれる酵素が減少していることが分かりました。

この結果は、わずか3日間の断食により免疫系全体が再活性化することを示しており、すでに免疫系が弱っている高齢者においてもその効果が認められました。

すなわち、短期間食事をしないだけで免疫細胞が刺激を受け、新しい白血球を生み出すことで免疫系全体が回復したと考えられます。

さらに、抗がん剤の化学療法を受けている患者さんにおいても、食事を控えることで薬の副作用を抑えることが分かり、治療効果そのものも増強出来るということです。

断食の効果については以前から認められていますが、今回の研究でさらに一歩前進したというわけです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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