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光老化について知ろう!― UV-Aってなに?(2)

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》UV-Aの脅威
日焼けでお肌をヒリヒリ赤くさせる(サンバーンを起こす)のがB波なのに対し、A波はお肌を黒くさせる(サンタンを起こす)作用を持っています。波長が長いパワーが弱いA波は、B波と比較しても日焼けを起こす作用は低く、約1/1,000程度といわれています。しかしA波で気を付けなければならないのは、B波より波長が長いため、表皮よりも深い真皮まで届いてしまうということ。真皮内に存在しているお肌のハリや弾力を保つ膠原線維(コラーゲン)や弾力線維はUV-Aを浴びることで異常を起こし、ハリや弾力を失ってしまいます。紫外線によるシワやたるみの主な原因はUV-Aとされているのはこのためです。

さらに恐ろしいことに、A波はB波に比べて10~50倍も多く地表に届いているとの報告もあり、冬場であっても夏の50%も地表まで届いているのだそうです。しかもガラスを透過する性質も持っているため、窓際での生活や車中で過ごすことが多い方は注意した方がよさそうです!
UV-Aは炎症を起こすことなく皮膚の深部にまで到達してしまうため、UV-Bのように皮膚をヒリヒリさせるような強い症状はないものの、浴び続ければ気づかないうちに、その分ダメージも蓄積されていきます。

》UV-A対策
日本化粧品工業連合会により『紫外線防止効果測定基準の改定とそれに伴う「PA++++」表示の追加』が発表され、2013年1月1日より「PA++++」表示が可能になりました。
この「PA」がまさにUV-Aと大きなかかわりを持つキーワード。
シワやたるみの原因となりかねないUV-Aの予防をするためにPAとは何なのか、その意味を是非覚えていただきたいと思います!

》PA表示
PAとは、“rotection grade of UV”の略。日本語にすると「UV-Aの防御効果の程度」という意味で、それを塗布することでUV-Aによるお肌の黒化(サンタン)の程度をどれくらい引き伸ばすことができるかを示したものです。

PA+ …まったく塗らない状態から2~4倍効果があるもの
PA++ …まったく塗らない状態から4~8倍効果があるもの
PA+++ …まったく塗らない状態から8~16倍効果があるもの
PA++++ …まったく塗らない状態から16倍以上効果があるもの

UV-Aは炎天下で気になるUV-Bと違い、日常生活で蓄積されてしまうことから、生活紫外線とも呼ばれています。今後化粧品を選ぶ際にはPA値に着目した適切な紫外線ケアを心がけてみてはいかがでしょうか?

取材協力:川島眞先生(日本コスメティック協会 専務理事)

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