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【ハーブ&アロマ 】ローズマリーで抗酸化力を高める

*********** ハーブとしての特徴 ***********

ヨーロッパではオリーブオイルやビネガーなどに漬け込んだり、肉料理の臭み消しや炒め料理、煮込み料理の風味づけなどにもよく利用されているなど、大変身近なハーブです。また、古くから薬草として尊ばれ“若返りのハーブ”として知られています。
近年では、豊富に含まれるフラボノイドをはじめとしたファイトケミカルの働きで、ハーブの中で最も強い抗酸化作用を持つことが明らかとなっており、ジテルペンは酸化物の生成や脂質過酸化も抑制する働きがあり、カルノシン酸は酸化的ストレスから生物組織を保護するという働きがあるため体のサビつきや動脈硬化を予防する効果が期待されています。このように強力な抗酸化作用を有するため、強壮作用があり、血液の循環を促し、消化も助けるとされています。

【味・香り】
樟脳(強い刺すような樹脂系の香りを持つ、クスノキの精油の主成分。衣類の虫除けや芳香剤などに使用される)のような刺激のある香りが特徴。

【おすすめブレンド】
■□■ W抗酸化作用 ■□■
《 ローズマリー + ルイボス 》
前のページでご紹介したルイボスも抗酸化効果の高いハーブとなります。

■□■ スッキリお目覚め ■□■
《 ローズマリー + ペパーミント 》
ローズマリーには血行促進効果があるので、低血圧の人のモーニングティーにオススメします。ペパーミントのメントールの香りは中枢神経を刺激して眠気を吹き飛ばし、脳の働きを活性化します。

*********** アロマとしての特徴 ***********

また、最近では、ローズマリーの抽出物の揮発成分にも抗酸化力があるとして注目されており、空気中に抗酸化作用のある揮発成分を浮遊させ取り込む方法もあります。ローズマリー精油の香りを嗅ぐことにより、抗酸化作用が得られるという報告もあります。
ルームスプレーにして、空気中に抗酸化物質が舞えば、呼吸で自然に体内に取り込むことができます。
【注意】精油を原油のまま飲むことは避けてください!

《使用方法》
■アロマバスで芳香浴
アロマバスでは、鼻・肺・皮膚の3方向から作用を受けることが出来ます。入浴時は呼吸数が増加するので、より多くの抗酸化物質を呼吸によって吸収することができ毛細血管に取り込まれて全身を駆け巡ります。また体が温められたことで血管は拡張し、皮膚表面は膨潤するので、溶け込んだ精油が直接体内に浸透することも期待されます。

【材料】
精油:2滴
自然塩:20g
【作り方】
(1)ふた付きの容器に自然塩を入れて、精油を2滴垂らす。
(2)ふたをしっかり閉めて、塩と精油がなじむよう振って出来上がり!

※精油はお湯には溶けないため、薄い油膜となって表面に浮いてしまいます。体の一部に濃度の濃い精油が触れることで、かぶれなどの原因となる恐れがございますので、バスソルトにして使用されることをオススメいたします。
※精油の効果を十分に得るには15分程度入浴する必要があります。

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《参考文献》 ベーシック メディカルハーブの辞典 著:林真一郎著 出版社:東京堂出版
ハーブと精油の基本事典  著:林真一郎 出版社:池田書店

監修   池田 明子(いけだ・あきこ)
ソフィアフィトセラピーカレッジ校長
一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事
フィトセラピスト、植生工学士

臨床検査技師として病院勤務の経験から、伝統医学に興味を持ち、その後ハーブやアロマセラピーなどフィトセラピー(植物療法)を学ぶ。講演、文化活動は多岐に渡る。
植物の力で自然治癒力をサポートし、人々に美と健康をもたらすことのできる専門家「フィトセラピスト」の養成校『ソフィアカレッジ』を東京・自由が丘に設立。人生を豊かにするフィトセラピーの普及とフィトセラピストの養成を行っている。

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