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前回の入門編を皮切りに、現役薬剤師である賛助企業セコム医療システム社・福田明弘さんに「サプリメント」を上手に選ぶポイント・コツを聞く新連載『サプリメントの選び方』が始まりました。
これから、様々なテーマからサプリメントや栄養に関する情報を伺います!
さて、今回のテーマは『免疫力』。この季節になると巷ではノロウィルスやインフルエンザなどといった感染症の流行が取りざたされます。ノロウィルスに関しては全国で大問題になりましたね。こうしたウィルスの感染を予防するためも、日ごろから十分な免疫力を身に付けておきたいものです。
では早速サプリメントで免疫力を上げるコツについて福田さんに伺いましょう!

Q.そもそも免疫ってなんですか?
A.自分以外の外敵や、自分の身体から生じた不要な物質(これらを非自己と表現します)から、自分を守ろうとする生体防御機構を免疫といいます。疫病などの伝染病などから免れることからこの言葉になったのでしょうね。小さなお子様や、皆様が季節になると行っている予防接種はこの「免疫」の反応を利用したものです。

Q.免疫力を高めるにはどうしたら良いですか?
A.「免疫力」を高めるといっても色々な方法論がありますが、まずは適度な運動、十分な休息と睡眠、ストレスを溜めない、身体を冷やさないことが鉄則です。そしてバランスの良い食生活も大切です。

Q.バランスの良い食生活ですね。具体的にはどのような食品が免疫力を高めてくれるのでしょうか?

A.免疫細胞を作るたんぱく質ビタミンCビタミンA、忘れてはいけないのが、腸内環境を整える、つまり善玉菌を増やす食品ですかね。

Q.腸内環境を整えることで免疫力UPとは意外な回答ですね!私なんかは風邪をひくと「とりあえずビタミンC!」と思いがちなのですが。ただ確かに、これまでの「善玉菌を増やす=便秘に効く」というだけの図式に、最近では「善玉菌を増やす=花粉症やインフルエンザ対策」という考えがプラスされつつあるように思いますね。基本的な話なのですが、腸内環境は免疫とどのような関係があるのでしょうか?

A.確かにビタミンCは人体内で合成できないですし、健康な身体を維持するために積極的に摂取していただきたい成分です。しかし、いくら体に良い成分を摂取しても消化や吸収できなければ意味がありませんよね。なので、腸を常にきれいな状態に保つ必要があります。また、意外なことに、免疫細胞の60~70%は、腸に存在しているのです。
何故ならば、腸には食物と一緒に外界から細菌やウィルスなどの異物がたくさん入って来ます。それらの異物から身体を守るため、腸には免疫細胞が集まっているのです。つまり腸では、栄養になるものと、害になるものを識別して体内に取り込んだり、無毒化して体外に排泄したりする作業が行われているわけです!

Q.では、その腸内環境を整えるためにはどのような食品を取れば良いのですか?

A.食品で言いますと善玉菌のエサとなる、食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクス、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスを含んでいる発酵食品をたくさん摂取すると良いですね。ちなみに発酵食品とは、ヨーグルトやぬか漬け、納豆、味噌、最近話題になった塩麹などです。昔ながらの和食ですとヨーグルト以外は結構食べていましたが、最近ではこういった食生活は少ないので、乳酸菌とビフィズス菌のサプリメントで補うのが良いと思います。

Q.乳酸菌とビフィズス菌はよく耳にしますが何か違いはあるのですか?また話の途中で申し訳ないのですが、「プロバイオティクス」は耳にしますが、「プレバイオティクス」とは初めて耳にしました。発音の違いか何かですか?

A.乳酸菌は代謝物として「乳酸」を分泌する菌の総称です。乳酸を出すことで腸内の環境を酸性に傾け、ビフィズス菌の増えやすい環境を作ります。ビフィズス菌は乳酸の他に「酢酸」を分泌します。この酢酸が悪玉菌やウィルスなどを殺傷する能力が高いのです。乳酸菌の中でもエースとして働くのがビフィズス菌と考えると分かりやすいですかね。
また、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」の違いについて。「プロ…」の方は、腸内菌叢のバランス改善により人に有益な作用をもたらす【微生物】のことで、「プレ…」の方は「プロ…」である善玉菌の増殖や働きを助ける【難消化性食品】のことです。ややこしいですね。
プレバイオティクスをプロバイオティクスが食べて増えることで腸が健康に働くようになるということです。どちらも摂取することが必要なんです。

Q.「ビフィズス菌」や「乳酸菌」について、よくTVCMなどで「生きて腸まで届く」などと謳われていますが、生きて腸まで届かないと効果がないのでしょうか?

A.腸まで届かないと意味がないという説や、例え菌が死んでいても菌が出す代謝産物が良いという説など様々です。私は、腸まで届くかどうかというのは、試験管レベルで胃酸と同じpHでも菌が生きていたという検証をしたに過ぎないと考えています。市場では、特別に菌へのコーティングなどを施して生きたまま腸に届くという商品もありますが、ヨーグルトはこういった特別な加工をしていなくても、トクホとして認可されています。これらを総合して考えますと、私はどちらかというと「代謝産物」の理論を支持しています。「生きて腸まで届く」というのは、あまり効果とは関係ないのではないかということです。実際に人に対して、効果が認められたものであるかが重要です。

Q.前回はサプリメントの残留農薬について伺いましたが、対象が「ビフィズス菌」や「乳酸菌」となると、薬剤師の視点からどのようなポイントが選ぶ基準になりますか?

A.ビフィズス菌の中でもヒト由来のビフィズス菌(ロンガム株)の入ったサプリ、また配合されている菌数なども気にすると良いと思います。理化学研究所が発表した論文では、ビフィズス菌の中でもヒト由来のビフィズス菌(ロンガム株)が、酢酸を作る能力が高く、O-157などの病原菌に対して抵抗力を発揮したということが書かれていました。ビフィズス菌の数で言いますと、50億程度配合されているものが良いのではないでしょうか。

―― ビフィズス菌の中でもヒト由来があるとは、気が付きませんでした!勉強になりますね。
ありがとうございました。それでは次回は『抗酸化』についてお伺いします。

◎関連リンク
》セコムのサプリ「乳酸菌とオリゴ糖」

福田 明弘 (薬剤師/セコム医療システム株式会社)

サプリメント開発に携わること約16年のベテラン。研究のみならず自らサプリメントや栄養学の講師として教壇に立つことも。この季節はクシャミ・鼻水、目のかゆみなどにお困りの方が多いですよね。花粉メガネやマスクでの予防にくわえて、市販の薬や耳鼻科でもらう「抗アレルギー剤」で改善しますが、喉の渇きや日中の眠気などの副作用に悩まされることはありませんか? そのようなお客様には甜茶がよく効きます。甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールには、抗アレルギー作用、抗炎症作用があり、花粉症やアレルギー性鼻炎に効果的です。バラの花びらエキスやペパーミントなどにも同様の効果があります。副作用に懸念がある方、自然の食品で治したい方、病院に行って並ぶのが億劫な方、一度試してみては如何でしょうか。

(AAN WEB編集部・小田真弓)

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