大根とホタテのサラダ
――アンチエイジング料理レシピ（２８８）

ウイルスに負けない体でいるためには、体が本来持っている免疫力を高めることが大切です。免疫力があれば、風邪やインフルエンザのウイルスが侵入しても必ず発病するとは限りません。免疫力を高めるために、最近ますます見直されているのが、腸の健康です。全身の約６０％のリンパ球が集まる腸は、人体最大の免疫器官といえます。粘膜を破って侵入した病原体に立ち向かうのが免疫細胞ですが、体の代謝が衰えると免疫細胞の力も弱くなります。体の調整に欠かせないビタミンやミネラルは、免疫力の強化にも大活躍します。風邪の予防や回復に欠かせないビタミンＣは抗酸化作用と免疫機能を高める働きがあります。魚介や肉類に多く含まれるグルタミンは小腸を動かす栄養でもあり、小腸の周りのリンパ球や白血球の栄養にもなるので、不調などで体内のグルタミンが減少すると免疫力が低下します。
大根とホタテのサラダは、柔らかく甘い冬大根をたっぷり使ったサラダです。食物繊維やオリーブオイルは便秘を解消し、腸環境を改善します。大根は果物とともにビタミンＣの多い食材で、食物繊維もたっぷりです。旬のホタテの貝柱は低脂肪でグルタミンを多く含みます。ビタミンＣやグルタミンは加熱に弱いので、生でいただけるサラダがおすすめです。ドレッシングに使うビネガーやレモンに含まれるクエン酸はビタミンＣの酸化を防ぎます。

＜材料＞２人分

＜作り方＞

	（１）大根は半月切に薄くスライスする｡ 　　　ホタテ貝柱は､縦に半分にする｡ 　　　レモンの薄切りは半分に切る｡
	（２）ボールに塩､こしょう､ワインビネガー 　　　を加えてよく混ぜ､ 　　　エクストラバージンオリーブオイルを 　　　加えてさらによくあわせておく｡ 　　　（１）の大根､ホタテ貝柱、レモンの 　　　薄切りも加えて､味がなじんだら 　　　器に盛る｡

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）