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【アロマ】ユーカリで免疫力を高める

基本的に精油というのは高価なものが多い中で比較的安価に入手出来るというのもユーカリの魅力です。ユーカリの主成分である1,8シネオールには、抗ウイルス作用、免疫強化作用、抗菌作用、去痰作用があります。肺の奥まで吸引されることが知られており、抗菌・抗ウイルス効果と合いまって風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の感染症予防に適しています。

ユーカリの種類は600を越えるといわれていますが、香料として用いられるのは20種類程です。アロマテラピーでよく使用される精油は以下の3種類。1,8シネオールの含有量が高い程、抗菌・抗ウイルス作用が増しますが、刺激も強くなります。目的や好みに合わせて使用してみてください。

≪グロプルスEucalyptus globulus≫
一般にユーカリ精油(エッセンシャルオイル)として売られているのはグロプルス種です。
殺菌力が強いのが特徴です。強力な精油ですので、肌へ直接つける際は薄めてお使いください。
≪ラディアータ Eucalyptus radiata≫
数あるユーカリオイルの中で最も刺激性が弱く、皮膚や粘膜に対して刺激の少ない品種ですので、肌の弱い方に役立ちます。
≪シトリオドラ(レモンユーカリ)Eucalyptus citriodora≫
レモンのような香りのするユーカリ油で、血圧を下げる働きもあります。ユーカリ・グロブルス は集中力を高める働きがあるのに対し、レモンユーカリ(ユーカリ・シトリオドラ)は鎮静作用があるので心を落ち着かせてくれます。シトラールを多く含んでいます。シトラールは蚊が嫌うので虫よけとしても利用することができます。

*********** 使用方法 ***********

■アロマスプレーで芳香浴
ユーカリは皮膚に対してやや刺激があるため、原液での使用には注意が必要になります。あらかじめ薄めたものを用意すればルームスプレーとしても使用できますし、外出前にマスクの内側にひと吹きすれば、抗ウイルス効果が増します。
【材料】
・スプレー容器(50ml用)
・無水エタノール:5ml
・精製水:45ml
・精油:合計10滴(ペパーミントやラベンダーを混ぜるのもオススメです。)
【作り方】
(1)スプレー容器に、無水エタノール5mlを入れる
(2)精油を10滴加えてよく混ぜ合わせる
(3)混ぜ合わせたあと精製水45mlを加え、よく振れば完成です!
※精油は親油性で水には溶けにくいため、エタノールでしっかり混ぜ合わせた後に、精製水を加えてください。
※保存料などが入っていないため、使い切る目安は1週間程度になります。

■マグカップで蒸気吸入法
風邪(鼻詰まり、喉の痛み)、花粉症の症状を和らげたいという方にオススメな方法です。

(1) マグカップにユーカリ精油を1~2滴入れる。
(2)熱湯を入れる。
【注意】ユーカリのように刺激の強い精油は通常より低めのお湯をご利用ください。
(3)必ず目を閉じて、マグカップに鼻を近づけ、鼻・口からゆっくりと蒸気を吸います。
※洗ってもなかなか容器から香りが落ちないもの、また油脂成分が取れないものがあります。出来れば“専用の容器”として使われた方が良いでしょう。
※咳が出ている時の蒸気吸入は、むせる可能性があるので気を付けてください。

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《参考文献》 ベーシック メディカルハーブの辞典 著:林真一郎著 出版社:東京堂出版
ハーブと精油の基本事典  著:林真一郎 出版社:池田書店

監修   池田 明子(いけだ・あきこ)
ソフィアフィトセラピーカレッジ校長
一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事
フィトセラピスト、植生工学士

臨床検査技師として病院勤務の経験から、伝統医学に興味を持ち、その後ハーブやアロマセラピーなどフィトセラピー(植物療法)を学ぶ。講演、文化活動は多岐に渡る。
植物の力で自然治癒力をサポートし、人々に美と健康をもたらすことのできる専門家「フィトセラピスト」の養成校『ソフィアカレッジ』を東京・自由が丘に設立。人生を豊かにするフィトセラピーの普及とフィトセラピストの養成を行っている。

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