データで読むアンチエイジング 第7回
データで読むアンチエイジング Vol.7
「気になる病気」は年齢を感じさせるサイン?
2012年に行ったアンチエイジングに関する意識調査から、いくつか気になる項目を分析してご紹介している「データで読むアンチエイジング」。
今回皆さんにご紹介したいトピックスは「世代別で気になる病気が違う」こと。つまり「気にしている病気が、相手に年齢を感じさせるサインになり得る」ということなのだ。
下のグラフは「エイジングに際して、かかりたくない病気は何ですか? (3つまで選択可)」という質問に対する男女別の回答結果。
男女ともにダントツで多いのは、やはり「がん」。
性別ごとに追ってみると、男性は「がん」・「脳卒中」・「メタボ」・「糖尿病」・「認知症」の順に回答が多く、女性は「がん」・「更年期障害」・「認知症」・「腰痛・関節痛」・「メタボ」の順に回答が多かった。
「更年期障害」については男性にも発生し得る症状であるにも関わらず、その認知度が低いためか、男女で大きな開きが出た。
次に、この質問を年代別に見たのが次の表だ。
先の男女別に見た結果と同じく年代別に見ても、やはり一番多く回答されたのは「がん」。これは日本の死亡率の第1位を占めているだけあって、老若男女関係なく自身の身の回りで経験しやすい、とても身近な病気だ。だから圧倒的に想像しやすく、選ばれやすいのではないだろうか。
しかしながら「認知症」・「高脂血漿」・「白内障・緑内障」・「腰痛・関節痛」といった病気および症状は、年齢を重ねるにつれて発生しやすい「リアルな症状」。実際に自分が経験しなければ気にも留めない。逆にいえば、若い世代ではとても想像が及ばないような症状なのではないだろうか。上の表を見ていただくとわかる通り、年を重ねるごとに、これら「リアルな症状」に対する回答率が増している。
もしあなたが「エイジングに際して気になる病気」としてこれらの症状を挙げたなら、その罹患経験の有無にかかわらず、それこそがエイジングサインなのかもしれない。
(AAN事務局・小田真弓)
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