アンチエイジングニュース

菜の花のアーリオ・オリオ・ペペロンチーノ
――アンチエイジング料理レシピ(267)

日本では昔から、四季の変化に調和した「食養生」が食卓に反映されてきました。江戸時代の本草学者である貝原益軒は、83歳で、健康を維持するために、食を含む生活全般で留意すべきことをまとめた名著「養生訓」を著しました。「春は苦み」。冬の間に落ちた代謝をアップさせ、眠っていた体を活性化させ冬の間にため込んだ不要物を排出するためには、山野草や春野菜の苦みが効果的だということが知られています。この苦みの主成分は、ポリフェノールアルカイドで、体に対していろいろな働きがあります。ほのかな渋みと食感が魅力の菜の花は、アブラナ科の緑黄色野菜でつぼみに時期の若芽を食べる春の代表的な食材です。最近の研究では、この渋味成分のイソチオシアナートが解毒酵素の働きを活性化することが知られてきました。ポリフェノールは活性酸素を除去し、がん予防や老化の進行を遅らせるといわれます。ビタミンCも豊富なので、春先から強くなる紫外線の対策にもなります。
菜の花のアーリオ・オリオ・ペペロンチーノは、アーリオ(にんニク)・オリオ(オリーブオイル)・ペペロンチーノ(赤唐辛子)をつかった、シンプルな野菜料理ですが、オリーブオイルで手早く炒めるので、菜の花の栄養成分を無駄なくいただけるおすすめのアンチエイジングメニューです。炭水化物のエネルギー代謝を促すビタミンB1ビタミンB2を豊富に含むので、にんにくとの組み合わせは春先の倦怠感を払うのにもおすすめです。

アンチエイジング料理

<材料>2人分

  ・菜の花     1束
  ・オリーブオイル     大さじ1
  ・にんにく     1片
  ・赤唐辛子(輪切り)     少々
  ・水     大さじ2
  ・塩     小さじ1/4

<作り方>

(1)菜の花は根元の硬いところを
   少し切り、半分の長さにする。
   にんにくは薄い輪切りにし、
   芽を取る。
(2)フライパンにオリーブオイルと
   にんにくの薄切りを入れて弱火に
   かけ、にんにくがきれいな
   きつね色になるまで炒めたら
   赤唐辛子を加える。
(3)(1)の菜の花と水を入れて
   色よく炒める。
(4)塩で調味し、器に盛る。

 

(1人分   146kcal) 
※料理製作時に材料を計算して算出した概算です。目安としてご利用ください。

(コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子)

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