アスパラガスの春リゾット
――アンチエイジング料理レシピ（２４７）

冬を越して収穫される春摂りのアスパラガスは、甘実が強く、山菜のような野性味があります。昔からいろいろな薬効が知られていますが、それらにはいくつもの根拠があります。
アスパラガスは新芽を意味するギリシャ語が由来になっていますが、成長の速いアスパラガスはアスパラギン酸というアミノ酸と、アスパラギンという機能性成分を多く含んでいます。アスパラギン酸は、新陳代謝を活発にし、疲労をやわらげたり、アンモニアを尿として排出したりする作用があるため、春先のイライラや不眠を解消するのにも効果的です。穂先に含まれるルチンには毛細血管を丈夫にし、血圧を下げる働きや目の健康によいことが知られています。アスパラガスのうまみも、このアスパラギン酸に由来しているところが多いようです。
アスパラガスの春リゾットは、アスパラガスを生のまま加えて炊くので、水溶性ビタミンも無駄なくいただけるおすすめの調理法です。たっぷりのアスパラガスとパルメザンチーズで、春の香りを存分に楽しんでください。

＜材料＞２人分

＜作り方＞

	（１）アスパラガスは はかまを取り、 　　　３ｃｍ長さに切る。 （２）ボールに水と顆粒のチキンスープを 　　　溶かし、電子レンジで加熱する。 （３）フライパンを熱し、エクストラバージン 　　　オリーブオイルを入れて、玉ねぎを 　　　炒める。しんなりして透きとったら、 　　　米を洗わずに加え、弱火で炒める。 　　　白ワインを加えて、沸騰させアルコール分 　　　を抜き、（２）の熱々のチキンスープを 　　　１／３量加える。
	（４）アスパラガスを加え、チキンスープが 　　　ひたひたになるくらいずつ数回に分けて 　　　加えながら、米の芯が残るくらいの 　　　アルデンテに仕上げる。 　　　（チキンスープは、残っても良い）
	（５）火を止めて、パルジャーノチーズで 　　　調味する。

（コジータイムダイエットコンサルテーション代表・管理栄養士、石井多津子）