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「男が糖尿病になりやすい理由」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(312)

最近の研究で、男性は女性よりも低いボディ・マス・インデックス(BMI)でも、2型糖尿病を発症することが明らかになりました。
これにより、なぜ糖尿病患者が男性に多いのかが説明できるそうです。
この報告は英国グラスゴー大学心血管医科学研究所教授のNaveed Sattar氏らによって、欧州糖尿病研究協会誌Diabetologia(オンライン版 2011年9月30日号)で発表されました。

研究では、スコットランドの糖尿病患者(男性5万1920人、女性4万3137人)のデータを分析したところ、糖尿病と診断された時の平均BMIは、男性で31.83、女性で33.69であることが分かりました。
特にこの差は、若い世代でより顕著でした。

この結果は、男性の場合、より少ない体重増加で糖尿病を発症することを示しており、その理由は脂肪の分布で説明できるそうです。

そして、男性の場合は腹部や肝臓に脂肪を蓄積しやすいのですが、女性では皮下に脂肪を蓄積しやく、そのために女性は2型糖尿病になりにくいとしています。

内臓肥満を取るか、皮下脂肪を蓄えるか? 

どうも健康面からは皮下脂肪を選んだほうがよさそうですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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