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「緑茶は、白血病の治療に有効」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(281)

慢性リンパ性白血病 (chronic lymphocytic leukemiaten CLL) は一般的に「血液のがん」といわれる、白血病の一種です。
中年以降に発症する例が多く、頻度は年間
10万人に1~3人の発症率とされています。
ありがたいことに外国等に比べて日本では発症例は少ないのですが、これといった治療法がなく、難病の一つです。

さて今回、緑茶に含まれるエピガロカテキン・ガレート(epigallocatechin gallate;EGCG)と呼ばれる成分が、白血病の早期治療に有効であることが分かりました。

これはメイヨークリニックの血液病学のTait Shanafelt博士が、がん関連誌Journal of Clinical Oncology(2009, May issue)に報告したものです。

研究では慢性リンパ球性白血病が発症後初期の患者さんに、高用量(1日2回400mg~2,000mgのEGCG)のEGCGカプセル剤を投与しました。
すると患者さんの肥大したリンパ節のサイズが50%以下に低下し、リンパ球の細胞数も1/3に低下したということです。
そして、この緑茶カプセルを服用中、患者さんには特に副作用が見られなかったことから、その有用性が高く評価されています。

初期CLL患者の半数が悪性化して死亡に至る例が多いそうですが、この研究者らはEGCGが初期CLL患者の症状を沈静化するのに有効で、また他の療法を組み合わせることにより治療効果が高まると結論しています。

今までも緑茶成分の抗がん活性は動物実験等で分かっていましたが、今回のようにCLL患者さんを対象にした研究はほとんど知られていませんでした。

今後、臨床試験第二層に入るとのことで、今後の成果が期待されます。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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