アンチエイジングニュース

夏の暑さも和らぎ始め、過ごしやすい季節がやってきました。熱帯夜に悩まされていた日々に別れを告げ、いよいよ「睡眠の秋」到来です。
秋に向けてもう一度睡眠について見直すべく、当法人賛助企業 パラマウントベッド株式会社の東京・京橋にある直営ショップ「スマートスリープストア」にお邪魔して、睡眠についてのお話を営業担当の茂木さんに伺うとともに、快眠グッズ体験をさせていただきました。

■□■睡眠が身体にもたらす影響とは?■□■
アンチエイジングまず最初に、睡眠を改善することは、身体にどのような働きをもたらすのかをお聞きしたところ、「睡眠とは、人が生活していく上でベースとなるものです。睡眠を改善することで、日中の生活にもメリハリがつくのです」と茂木さん。
寝ている間にも身体では多くの働きがなされているそうです。良い睡眠をとることで心も体も変化するという、そのメカニズムについて詳しく伺ったことを次に挙げていきましょう。

●脳と身体の休息、疲労回復・身体損傷の修復
睡眠には、日中の活動で蓄積した老廃物を排出する役割があります。また、身体の隅々まで栄養素を補給し、疲労回復するとともに活動中に破壊された皮膚や細胞を睡眠によって修復します。
充分な睡眠をとることにより、心(気分)は爽やかに、体は美肌を保ったりダイエットにも効果的ということです。
●記憶の整理と固定
睡眠には、記憶を消去する働きを持つとされるノンレム睡眠必要な記憶を整理・固定する働きを持つとされるレム睡眠があります。
レム睡眠中に脳は、覚醒中に保持された記憶を整理し、記憶強度の高い記憶として固定化しているそうです。
学習した記憶を定着させるには、質の高い睡眠が重要なカギとなるのです。
●ホルモン分泌
睡眠中には、成長ホルモンを始め多種類のホルモンが分泌されています。皮膚再生に大きな役割を果たす成長ホルモンは、深い睡眠のときに集中的な分泌が始まるそうです。そのため、美容のためには睡眠が重要となってくるのです。
また、子どもの成長にも睡眠は必要で、睡眠時間が制限されたり中途覚醒が多かったり不規則な睡眠が続くと成長ホルモンの分泌振幅が低下するそうです。
●ストレスの消去
日中に嫌な経験をしても、質の高い睡眠をとることによって精神的ストレスを消去する役割があります。これは、ノンレム睡眠時に行われているそうです。
人間には、元々ストレスに対して高い耐性を持っていて、短時間のストレスでは疲労は生じないそうです。また、中期の疲労も睡眠をとることで回復させる機能を持つというのです。質の高い睡眠がとれないと疲労が少しずつ蓄積し、疲労が慢性化するのです。

■□■良い睡眠とは?■□■
睡眠は質が大切とよく耳にすると思います。「質の良い睡眠」とはどのようなものなのかまずお聞きしました。「男女とも、一般的に6.5~7.5時間が適正睡眠時間といわれています」と茂木さん。睡眠中は、ノンレム睡眠とレム睡眠を約90分ごとに繰り返しています。
・ノンレム睡眠主に脳が休んでいる睡眠。このときホルモンを分泌します。
・レム睡眠主に体が休んでいる睡眠。このとき記憶の整理と固定が行われています。
入眠時に深いノンレム睡眠がとれた後、レム睡眠とノンレム睡眠がバランス良く繰り返される状態が、質の良い睡眠です。年齢とともに眠りが浅くなるのが自然な加齢変化なので、年相応の良い睡眠があるということを理解することも大切です。

それでは、睡眠を改善するためにはどのようにしたらよいのでしょうか?
茂木さんによると「睡眠の質を高めるには、生体リズムの調整・覚醒時の過ごし方・入眠前準備・寝室環境を整えることが大切」とのことです。
この4つについて詳しく見ていきましょう。

●生体リズムの調整
何といっても規則正しい生活が基本だそうです。次のようなことを心かげてみましょう。

(1)毎日同じ時間に起床する
(2)朝昼晩の食事の時間を決める
(3)夕方に30分程度の軽運動をする

●覚醒時の過ごし方
朝は日の光を浴びるとすっきり目覚めることができるそうです。
起床直後30分程日光浴をしたり、窓際で光を浴びながら朝食をとるのが効果的だそうです。
●入眠前準備
就寝の1~2時間前から次のような準備をすると良いそうです。

(1)就寝前の飲酒、喫煙、食事、カフェイン飲料の摂取を控える
(2)就寝直前の入浴(熱い湯船につからない)を避ける
(3)リラックスする
(4)明るすぎる部屋で過ごさないようにする

「そうは言っても、働いているとなかなか難しいですよね」と茂木さん。そのような場合は、寝室環境を整えることがベストだといいます。

●寝室環境
寝室環境とは、音・光・空調が三大要素となっているそうです。
音や光は覚醒に向かわせてしまうため、睡眠を妨げてしまうので注意が必要です。
空調も夏の寝苦しい夜や冬の寒すぎる夜などは調整が必要です。寒いからといってたくさん毛布をかぶっていると身動きがとりにくくなり、寝返りを妨げるので注意ということです。

■□■寝返りとは何のため?■□■
どうやら、快眠のために「寝返り」は必要なようです。寝返りは何のためにするのか訊いてみました。
寝返りには睡眠中に必要不可欠な役割があるのです」と茂木さん。人は、寝ている間にだいたい20回くらい寝返りをしているそうです。寝返りには、寝具への接触部位を変えたり涼しい場所に移動するなどの体温調節の役割や、血液循環パターンを変化させ、血流を良くする働きがあるそうです。また、睡眠の進行をスムースにする働きもあると考えられているそうです。

このように大事な寝返りですが、寝返り時は一時的に睡眠が浅くなっているため、目が覚めやすい状態になっています。このとき、寝返りしにくい寝具を使っていたりすると、寝返り時に目が覚める確率が上がってしまいます。そのため、寝返りをしやすいマットレスや枕を選ぶことが重要だということです。
また、腰痛でお悩みの方はマットレスを変えて睡眠を改善できれば、痛みも軽減できるそうです。「腰痛の方は、自分の身体、特にお尻と同じ硬さのマットレスを選ぶことがオススメ!」と茂木さん。マットレスを身体の硬さに合わせることで寝返りがしやすくなるので、腰痛にも良いそうです。

アンチエイジング実際に私も自分に合ったマットレスの硬さをスタイルポートマットレスで体験させていただきました。
左が煎餅布団くらいの硬さの寝具で仰向けに寝ているときの身体と寝具が接触している状態です。尾てい骨と肩甲骨が強くあたっている様子がわかると思います。反対にあたっていない場所は腰の部分です。寝具に接触していないので、寝ている時でも常に腰が緊張し、疲れが取りにくいと考えられます。
右が、身体に合った寝返りのしやすい硬さのマットレスに変更した様子です。これで、身体全体がバランス良くマットレスに接触しました。
実際に寝ていても左の状態では身体が痛く寝心地が悪かったのに対し、硬さを変えてもらった右の状態では寝返りもしやすくマットレスに包み込まれる感じがありました。

アンチエイジングアンチエイジングの基本は、食事・運動・睡眠です。今春実施した意識調査でも、「自身のアンチエイジングとして心がけていることは何ですか?」という問いに対して、睡眠という回答は上位に上がっていました。
みなさんもこの機会に自身の睡眠についてもう一度見直してみてはいかがでしょう。ストアを訪問して、自分に合ったマットレスや枕を選んでみるのも良いのではないでしょうか。

■パラマウントベッド株式会社こちら   
■スマートスリープストア 店舗情報こちら

(AAN WEB編集部 渡辺仁美)

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