アンチエイジングニュース

「メラトニンは、老化を抑える若さの源」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(242)

メラトニンは、夜間に分泌されるホルモンで、体内の生活リズムを正常に働かせるホルモンとしてよく知られています。睡眠時や覚醒時の体内の時間調節に関与しており、睡眠習慣の改善や時差ぼけ防止などによく使われています。このメラトニンが、老化を抑えることが明らかになったという、大ニュースです。メラトニンを小動物に投与した所、その老化を大幅に遅らせることに成功したというもので、専門家の間で評判になっています。

この研究結果は、フランス・ピエール大学アラゴ研究所のElodie Magnanou氏らが、医学関連誌PLoS(15 June 2009)に発表したものです。研究では夜行性の食虫小哺乳動物のGreater Whiteマウスを用い、メラトニンを投与してその影響を調べました。ちなみに、この動物の寿命は12-18ヶ月で、生後12ヶ月ぐらい経つと老化の兆候が現れて、身体の睡眠のリズムが変化することがわかっています。このマウスにメラトニンを投与した所、老化の症状が出るのが3ヶ月間遅れ、寿命も大幅に延長することが明らかになりました。

アンチエイジングメラトニンは、体内のリズムを調節以外にも、様々な効果があることが分かっています。実際、抗酸化作用、抗ウツ作用にも有効といわれていますが、今後は老化に対してもこのホルモンがどのように働いているかを知る必要があります。そのためにも、人を対象とした研究が急務です。

高齢の方の悩みの一つに、夜眠れなくなることがありますが、メラトニンを服用することにより睡眠周期が改善し、その上若返ることが出来たら、最高ですもんね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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