アンチエイジングニュース

■エルゴノミクスデザインによる快適でスマートなワークスタイル

エルゴノミクスとは、日本語で人間工学。常に人間にとって重要なものは何かということを第一に考え、「デザインとは問題を解決するためにある」という考えのもと、人間工学に基づいた革新的な製品を世に送り出してきた家具メーカー、ハーマンミラー社。アンチエイジングネットワークでも「アンチエイジングに効果のある椅子」 としてエンボディチェアを紹介させていただいた。身体の自由な動きを妨げないための機能を集約しデザインされた椅子である。「座ることで脳が活性化される」と、当法人の塩谷信幸理事長も愛用している。
今回は、そのハーマンミラー社と、パソコンの操作をより快適なものにするために、キーボードとマウス専門のエルゴノミスト(人間学研究博士)が全製品のエルゴノミクスデザイン監修を行っているというマイクロソフト社のコラボレーション。PCユーザーの多様化するワークスタイルに応え、新しい提案をするという。毎日、PCに向かい続け、目は疲れ、肩はバリバリに…。そんな体調不良を抱えたまま仕事するという悪循環が、アンチエイジングにいいわけがない。アンチエイジング生活のためにも、2社合同のプレスイベントにお邪魔した。

■身体と対話する道具と空間

イベントゲストに、Open A代表・東北芸術工学大学准教授の馬場正尊氏が登場。馬場氏は建築家としても活躍されており、空きビルをギャラリーへ、倉庫をオフィスへと、独自の視点でリノベーションを次々と成功させている。古い建物と対話することにより、多様な魅力を発見できたという。身体で感じるセンシティブなもので、古いものと新しいものを選択し組み合わせるのだ。例えば、古い倉庫をオフィスに変身させたプロジェクトでは、オフィスはこうあるべきという固定概念を捨て、その空間で過ごす人間が身体で感じる心地よさを、空間と対話する中で見つけ出す。それを優先してデザインすることで、その会社の持つ価値が空間に浮かび上がった。気持ちよい空間で働くことで、人間もよりポジティブになっているそうだ。「20世紀は機能が形をつくっていた。つまり形は機能に準じてきた。しかし今は身体と対話できるプロダクト、そして空間が求められている」と馬場氏。これからは、身体との対話により顕在化した問題を解決するためにデザインされた製品が、世の中に引き継がれていくに違いない。小さく聞こえてくる声や音、空気感といったデザインできないものをデザインに取り入れることで、人間が「気持ちいい」と感じる製品が生まれるのだ。「エンボディチェア」もそのひとつ。そしてマイクロソフト社の「アーク キーボード」と「アーク マウス」もまた、「長時間使用しても疲れにくい」エルゴノミクスデザインである。

イベントが行われたショールームには、馬場氏のプロデュースで、集中とリラックスを自由自在にコントロールできる、新しいワークスペースが紹介されていた。

■アーク キーボード&アーク マウス

「マイクロソフト社はパソコンを作っていません」という担当者の一声に、記者は恥ずかしながら一瞬驚いてしまった。確かに言われてみればソフトウェア会社なのだ。しかし、周辺機器は1983年から発売しており、デビュー当時のマウスも披露されたが、まるで昔のゲームコントローラーのよう。1993年には世界初のエルゴノミクスデザインマウスを発売、その後スクロールホイール、光学式へと進化を続けているのは、みなさんもご存じの通り。同時にキーボードもデザイン性と使いやすさを追求した製品を世に送り出し続けている。その歴史を伺うにつけ、パソコン環境の著しい変化を再認識せずにはいられない。ほんの10年前は、決まった場所で、共有で使うものであったパソコン。今ではコンパクトで大容量、もちろん一人一台持ち歩くのが当たり前。簡単に持ち運べて、場所を選ばず、すぐに使えるというニーズに応えたのが、このアーク キーボードとアーク マウスである。その上、「疲れない工夫」がエルゴノミクスデザインで細部に施されている。

手にしてみると、とにかく軽い。ワイヤレスで、設定も小型のレシーバーを差し込むだけと超簡単。ケーブルの煩わしさからは一気に解放される。マウスは折り畳めば、ポケットに入るコンパクトサイズ。トラックポインターが大の苦手な記者には実にありがたい。「デスクじゃないからマウスがなくても仕方ない…」と諦めなくていいだけで、気分が若返りそうである。両製品とも、使わない時には、机の引き出しや棚の上にでもひょいっと動かしてしまえばいいので、デスクスペースを有効に使える。春からの新生活のスタートに、エンボディチェア&アーク キーボード&アーク・マウスを検討してみてはいかがだろう。

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