アンチエイジングニュース

「オメガ-3は、更年期障害を劇的に改善する」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(224)

更年期障害でお悩みの方に朗報です。
オメガ-3サプリメントが、更年期障害の緩和に有効であることが分かりました。
ご存知のように、更年期障害はほとんどの女性が一度は経験するもので、火照り(ほてり)や寝汗などの身体の変調から、鬱病のような精神疾患まで、非常に多くの障害が発生します。

なかなかこれと言った治療法はないのですが、今回サプリメントとしてよく使用されているオメガ-3脂肪酸が、更年期前後の女性が共通に持つ肉体的及び心理的な症状を緩和することが明らかになったと言う話題です。

これは、Lava大学医学部のMichel Lucas博士らが、米国臨床栄養学誌 The American Journal of Clinical Nutrition2009, Feb. issue)に報告したものです。

オメガ-3で更年期障害予防研究では、40-55歳の更年期前後の女性120名の女性を2つの群に分け、オメガ脂肪酸の効果を調べました。
最初の群には、海洋産物由来のオメガ-3脂肪酸入りのEPA1gを含むゲルカプセルを、第二群にはオメガ-3が含まれていないゲルカプセルを、8週間にわたり毎日投与しました。

その結果、オメガ-3摂取前には1日平均2.8回の火照りがあったのですが、オメガ-3摂取後には1.6回に減少することがわかりました。
また、精神症状も大幅に改善することが明らかになりました。
このオメガ-3の効果は、通常行われているホルモンセラピーや多くの更年期女性が受けている抗ウツ剤治療と同等の効果だったとされています。

以上の結果から、オメガ-3群投与群では、顕著に心理的な症状やウツ症状を大幅に改善すると結論されています。
また、オメガ-3を摂った人でもほとんど副作用は見られず、むしろ心臓機能に対しては、良い効果を与えていたということです。

しかし、残念ながら更年期症状が激しい症状の女性に対しては、あまり効果が無かったようですが、それでも火照りなどの症状はオメガ-3の服用により改善が認められたということです。

副作用を考えると、ホルモン治療や抗ウツ剤治療を受けたがらない人も大勢いらっしゃいます。今回報告された、オメガー3が更年期障害に有効であるとの結果は、今後の治療方針に非常に期待を持たせるものです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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