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「クランベリーは、尿路感染症を予防する。」――
ハセ博士のヘルシー情報最前線(212)

クランベリーの果実は非常に酸味が強く、そのまま食べるのはあまりおいしくありませんが、菓子やジャム、クランベリージュースとしてよく使用されています。今回、このようなクランベリー製品を食べると、尿路感染症(UTIs)を予防することが明らかになりました。
これは、米国泌尿器学会で報告されたものです(American Urological Association, news release, Nov. 24, 2008 )。

尿路感染症とは、尿道・膀胱・腎臓など尿の通り道(尿路)のどこかに細菌(主に大腸菌)が感染して、炎症を起こす病気です。炎症を起こす場所によって、尿道炎・膀胱炎・腎盂腎炎などに分かれますが、まとめて尿路感染症と呼ばれます。一番多いのが膀胱炎で、尿道の短い女児に多くみられるものです。
症状としては、排尿時の痛みと排尿回数の増加ですが、腎盂腎炎になると高熱が発生し入院治療が必要となります。悪くすると、敗血症を引き起こし、生命の危険性も生じます。

さて、今回の報告では、クランベリーに含まれる高濃度の酸性物質が、尿路での細菌増殖を抑制すると述べられています。

そして、抗生物質を使わない、家庭で出来る簡単な治療法としても有効であると、述べられています。
勿論、女の子では排便後、前から後に向かってお尻をふく癖をつけさせたり、乳児ではオムツの中に長時間便をためないようにすることも大切です。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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