アンチエイジングニュース

アンチエイジングドックを受けよう

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■生活習慣病になる前に予防を
アンチエイジングというと、肌のハリやツヤといった美容面のみを思い浮かべがちですが、身体の中で起こっている老化も要注意。身体の老化が進むと、ホルモンバランスが崩れる、血管が硬くなりやすい、骨密度が低下しやすいなどの変化が起こってきます。どこかひとつの部位が極端に老化したアンバランスな状態は、病気の一歩手前の「未病」という状態。アンチエイジングドックで未病を調べ、生活習慣病になる前の未病の段階で予防、またはできるだけ早い段階で病気を発見し治療を開始することが大切なのです。
未病を発見するアンチエイジングドックが必要な理由を説明していきましょう。

◎理由その1
筋肉の量が減ると生活習慣病や骨折の危険性

年をとってくるとからだのスタイルが悪くなってきます。どうしても見た目ばかりに気をとられがちですが、問題は見た目だけではないのです。
筋肉が年齢以上に衰えていたり、体脂肪量が多い状態は、代謝が悪く生活習慣病になる危険信号。また、筋肉が少ないとケガや骨折しやすくなるという危険性も出てきます。

→→そこでこの検査を受けよう「体成分分析検査」
体成分分析検査は、皮下脂肪や内臓脂肪、筋肉など、身体の組成とバランスを調べる検査です。身体にごく微弱な電流を流し、脂肪や筋肉、たんぱく質の量などを測定する方法が一般的。肥満度や身体の各部位のバランスを調べることができます。

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◎理由その2
血管のしなやかさは動脈硬化のバロメーター

日本人の死因で多いのが、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気。血管が硬くなる「動脈硬化」はこれらの病気を引き起こす原因に。
血管の内側にプラークが沈着・石灰化して血管が狭くなり、血液が流れにくくなるのと同時、血管のしなやかさも奪われ、血液を全身にいきわたらせる力が弱まっている状態が動脈硬化なのです。

→→そこでこの検査を受けよう「血圧脈波検査」
横になって安静にした状態で、腕や足首あたりの血圧・脈波を測ります。そこから血管のしなやかさがわかります。血管が硬いと血液の流れが速くなり、血管がしなやかだと血液がゆっくりと流れるのです。

 

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◎理由その3
加齢とともに骨がスカスカ?骨折しやすくなっているかも

お年寄りがちょっと転んだだけで骨折して寝たきりになってしまった…。というのは良く聞く話。骨折しやすくなる原因は、加齢にともなって骨の密度がスカスカになる「骨粗鬆症」になるから。特に女性は更年期を境に骨密度が急激に低下するので要注意なのです。

→→そこでこの検査を受けよう「骨密度検査」
骨の一定の面積、あるいは体積あたりにミネラル(骨量)がどのくらいあるかを測定し、20~44歳の若年成人者の平均値と比較することで、骨密度を調べます。

 

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◎理由その4
ホルモンバランスの乱れが身体の不調を引き起こす

ホルモンは身体のさまざまな器官の働きを調節します。加齢とともに女性ホルモンや男性ホルモンなどのホルモン分泌量が低下してきます。ホルモンのバランスが崩れると、個人差はありますが、めまいやほてり、肩こり、気力減退などのさまざまな不調「更年期障害」があらわれてきます。

→→そこでこの検査を受けよう「血液検査によるホルモン値測定」
血液中のホルモン量やバランスを調べます。
医療機関によって違いがありますが、主に次のホルモン量を調べます。

IGF-1 (成長ホルモン)
DHEA (抗ストレスホルモン)
エストラジオール (女性ホルモン)
プロゲステロン (女性ホルモン)
テストステロン (男性ホルモン)
フリーテストステロン (男性ホルモン)
コルチゾール (ストレスホルモン)

 

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◎理由その5
身体のサビつきは命取り。万病のもと

リンゴの切り口が徐々に茶色く変化していくように、人の細胞も酸化して錆ついていきます。その原因が活性酸素。身体の抵抗力を弱めたり、糖尿病などの疾患の原因になると考えられています。

→→そこでこの検査を受けよう「酸化ストレス度・抗酸化力測定」
体内の活性酸素がどのくらいあるのかを示す「酸化ストレス度」と活性酸素に対する抵抗力「抗酸化力」を調べます。

 

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◎理由その6
有害な重金属は身体の代謝を阻害する

環境汚染が進む現代。車の排気ガスや農薬などに含まれる水銀や鉛、ヒ素などの有害重金属が知らず知らずのうちに私たちの身体に取りこまれ、蓄積しています。その結果、身体の代謝を阻害しさまざまな不調を引き起こす原因となっています。

→→そこでこの検査を受けよう「尿誘発試験・毛髪ミネラル検査」
身体に侵入した重金属の一部は、髪や尿、汗、爪などから体外へ排出されます。髪の組成や尿を調べることにより、体内の有害重金属量を調べます。

 

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上記に掲載した検査結果例はすべて筆者のものです。普通の健康診断では今のところ「問題なし」の結果をもらっていたのですが、筋肉量が少なくて体脂肪が多く、酸化ストレスが多く、水銀と鉛が沢山身体に蓄積していたという結果に。上には検査結果を出しませんでしたがストレスホルモンといわれている「コルチゾール」というホルモンの値も高い結果でした。筋肉を増やす運動をして、できるだけストレスを発散するような気分転換をして、抗酸化力がある食品やサプリメントを積極的に摂り、水銀と鉛を排泄できるよう、デトックスに励まなくてはと心しました。
筆者は40代半ば。今回のアンチエイジングドックとは別の話題になりますが、毎年必ず乳がん、子宮がんの検査も受けています。まだ手のかかる子供がいるので頑張らないといけませんから。

健康と思っていても、検査を受けてみないとわからないことがたくさん。生活習慣病になる前に自分のからだをチェックして、ちょっとしたからだの変化を把握し、生活習慣改善に努めることが病気の予防につながります。
11月14日(いいとし)は「アンチエイジングの日」。日ごろ酷使しているからだをチェックして、良い年を重ねるための対策をしませんか?

(AAN WEB編集部・松本理恵)

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