アンチエイジングニュース

★地中海ダイエットって?

「地中海式ダイエット」が広まるきっかけとなったのは、南イタリアに代表される地中海沿岸の食生活が、成人病予防によい、という調査結果がでたことでした。イタリアから欧米先進国に波及して話題になった地中海式ダイエットは、栄養学的にも理想の食事法といわれています。地中海沿岸の素朴な伝統食がベースとなっているため、ダイエットといっても特別な食品やレシピを必要としません。欧米先進国で多用されていたバターより、オリ―ブオイルを使うのが大きなポイントですが、魚介類と穀物をメインに、野菜やフルーツもたっぷり使います。同じように魚介類に恵まれた日本の私たちの食生活にも、なじみやすいですね。食事とともにワインを楽しみ、食欲を増進する食前酒や消化を助ける食後酒の習慣もあります。伝統的な和食に加え、洋食の理想的な食べ方として地中海ダイエットを上手に生かし、毎日のメニューの幅を広げてください。
食べることを楽しみながら、身体に良い食事をしたい。それが結果的に減量、老化対策にもなる地中海式ダイエット。素材や調理法の工夫でカロリーを減らす方法なので、従来のダイエットのように空腹感を抱かずにすむのも、活動的な年代にもぴったりです。無理なく続けられる食事法として、アンチエイジングな生活におすすめです。

~地中海ダイエットの特徴~

GIの低いパスタを食事の最初にとる。オリーブオイルや、旬の緑黄食野菜を組み合わせることで、さらに、消化、吸収がゆっくり行われ、腹持ちが良い。
(食事の最初にいただく、硬質小麦のデュラム小麦を挽いたセモリナ粉で作られたパスタは、炭水化物主体の食材のなかでも、食後血糖値の上昇が遅い。オリーブオイルや野菜と共に調理することで、さらにゆっくり消化、吸収されるスローフードとも言われている)

肉類は飽和脂肪酸の少ない赤身を多く使い、調理法も、脂肪を落とすようなものが主流。

魚介類は、旬のものを使用するので、種類が豊富。調理法も生に近いものや、煮汁を無駄なく使うので、不飽和脂肪酸(DHAやEPA)が取れる。

季節の野菜はもちろん、豆やきのこ、果物などより季節性の高いものを使う。食物繊維や抗酸化成分が十分に摂れる。

オリーブオイルや、赤ワインなど抗酸化作用の強い、健康食材を毎日の食事で使っている。
(オリーブオイルも、赤ワインも適量がポイント。体に良いものでも、とり過ぎはカロリーオーバーに。オリーブオイル大さじ1は111Kcal。赤ワインビン1本は545Kcal)

調理法は一般に加熱時間が短く、香り高いハーブを使い調味料は控えめ。素材の味を生かした調味は、減塩につながっている。

★11月14日はアンチエイジングの日。

生活習慣病を予防するために、そして、外見を若々しく保ち年齢を重ねても自分に自信を持って活躍していくために、自分自身の心と身体に目を向ける日。そんな記念日に、地中海式のメニューでアンチエイジンなディナーはいかがでしょう?

●もっと石井先生のレシピに挑戦したい方はこちら⇒アンチエイジング料理レシピ

石井多津子先生プロフィール
●略歴
管理栄養士・日本紅茶協会認定ティーインストラクター
日本女子大学家政学部食物学科で西洋料理を学び、
卒業後、料理雑誌の編集やレシピ開発など担当する。
現在はコジータイム・ダイエットコンサルテーションンズを主宰。
栄養セミナーや紅茶とお料理の教室を開催している。
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